五輪選手村、海外の建築専門メディアが関心を寄せた「日本らしい平屋構造」とは
東京五輪で選手たちが滞在する選手村。英建築専門ウェブメディア「Dezeen」専門メディアは、施設内にある木造建築にスポットライトを浴びせ、特集している。
選手村ビレッジプラザを英メディアがクローズアップ
東京五輪で選手たちが滞在する選手村。英建築専門ウェブメディア「Dezeen」専門メディアは、施設内にある木造建築にスポットライトを浴びせ、特集している。
「五輪選手村プラザは4万本の寄付された日本の木材が使われている」。こんな見出しで特集された記事では、選手村の玄関口である「ビレッジプラザ」をクローズアップ。「選手村でアスリートのためのミーティング場所として使われ、カフェ、銀行、医療スペース、ラウンジ、ヘアサロン、修理スペース、メディアセンターなどが含まれている」とし、選手の交流施設としての機能を紹介している。
大会公式サイトによると「日本の木材活用リレー」プロジェクトとして建てられたもの。全国の木材を一つの建物で造ることでオールジャパンの大会参画を実現する狙いがある。また、協力する地方自治体から木材を借り、大会後は建物を解体し、木材を返却。大会後に解体された木材を各自治体の公共施設などでレガシーとして活用し、環境負荷を低減することで持続可能性の実現を目指している。
記事でもこの点を紹介。「4万本のサステナブルな日本のヒノキ、杉、カラ松でできており、それらは地方自治体から“借りて”いるものだ」と言及した上で「アレンジされた梁が縦と横に張り巡らされ、上に鉄製の波状屋根が取り付けられた低い平屋構造だ」「内部では格子状に木が組まれ、建物の構造は露出したままになっている」と内装についても説明されている。
今大会はコロナ禍ということもあり、選手たちの施設内の生活が注目されているが、日本らしさを取り入れた選手村の建築物も海外からは関心が寄せられていた。
(THE ANSWER編集部)