五輪選手村の食堂は「24時間営業&700種類」 世界のトップ選手は何を食べて強いのか
「THE ANSWER」は東京五輪の大会期間中「オリンピックのミカタ」と題し、実施される競技の新たな知識・視点のほか、平和・人権・多様性など五輪を通して得られる多様な“見方”を随時発信する。「THE ANSWER」でスポーツ栄養の連載を手掛ける公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏は「オリンピックと食」をテーマに、一般のスポーツ愛好家、指導者・保護者向けに短期連載を展開。今回は「選手村の食事とアスリート食」について。(構成=長島 恭子)
「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#7
「THE ANSWER」は東京五輪の大会期間中「オリンピックのミカタ」と題し、実施される競技の新たな知識・視点のほか、平和・人権・多様性など五輪を通して得られる多様な“見方”を随時発信する。「THE ANSWER」でスポーツ栄養の連載を手掛ける公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏は「オリンピックと食」をテーマに、一般のスポーツ愛好家、指導者・保護者向けに短期連載を展開。今回は「選手村の食事とアスリート食」について。(構成=長島 恭子)
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東京五輪の大会中、選手に食事を提供するメインダイニングでは、24時間営業で、1日4万5千食を提供。地域別(日本、西洋、アジア料理)、ベジタリアン向け、ハラル食と、あらゆる食文化に対応できるよう、700種類のメニューが準備されています。
また、カジュアルダイニングでは、おにぎりやお好み焼きなどを用意。ここでは、各国選手が日本各地の食材・食事を味わえるようになっています。このように五輪のような国際大会では、日本の食文化から、異文化交流、そして日本人自らも自分たちの国の食文化を再認識する機会になるよう、考えられています。
さて、「トップアスリートは何を食べているのか?」「外国人の選手が実践している食事法は効果的なのか?」。スポーツの現場では、指導者や保護者からこういった質問をよく受けます。「強い選手は何を食べるべきか?」は誰もが知りたい情報ですが、実はアスリートの食事の基本的な考え方は世界共通です。
2010年、IOC(国際オリンピック委員会)は、スポーツ栄養に関する合意声明を発表。その内容を基に、IOCのNutrition Working Groupは、アスリートの実用的な栄養についてまとめたガイドブック「Nutrition for Athletes」を制作しました。
そこには、次の様な記載があります。