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決勝T進出に欠かせないラグビー日本の得点源 総得点45%を「足」で稼ぐSO松田力也の極意

ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会に出場中の世界ランク13位・日本は30日、ベースキャンプ地のトゥールーズで練習を公開した。次戦10月8日に同9位アルゼンチンとの1次リーグ最終戦(ナント)に勝てば、史上初となる2大会連続の決勝トーナメント(T)進出。今大会キック成功率93.75%のSO松田力也は新ルーティンの愛称命名を希望し、日本の絆は「どこの国にも負けない」と自信を示した。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)

ラグビー日本代表・松田力也【写真:ロイター】
ラグビー日本代表・松田力也【写真:ロイター】

ラグビーW杯

 ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会に出場中の世界ランク13位・日本は30日、ベースキャンプ地のトゥールーズで練習を公開した。次戦10月8日に同9位アルゼンチンとの1次リーグ最終戦(ナント)に勝てば、史上初となる2大会連続の決勝トーナメント(T)進出。今大会キック成功率93.75%のSO松田力也は新ルーティンの愛称命名を希望し、日本の絆は「どこの国にも負けない」と自信を示した。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)

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 日本が誇る司令塔は誓いを胸に決戦に挑む。史上初の8強入りを成し遂げた2019年大会。日本のSOには田村優が君臨していた。当時25歳の松田は控え。準々決勝で南アフリカに敗れた後、事あるごとに口にしてきた。

「この舞台で10番として試合に出て、チームを勝利に貢献することを19年大会が終わってから強く思ってやってきました。それが今、良い形でステップアップできている。ただ、3試合を終えて全部勝てているわけではない」

 28日のサモア戦では今大会初めてキックを失敗し、自分を責めた。それでも、16本中15本の成功率93.75%は驚異的。8月末に行われた大会前最後のテストマッチ・イタリア戦は不調だった。トレーナー、チーム最年長37歳のHO堀江翔太から助言をもらい、蹴るまでのポイントを見直すと、気づいたのは右肩が下がっていたこと。長い遠征の中で変わる体のバランスを微調整し、ルーティンを変えた。

「右肩を落とさないのが僕の中ではキー」と肘を曲げ、腕を小さく折り畳んだ状態で構えるように。大会本番で効果を発揮し、「今はそこをしっかりすれば絶対に決まると思える。プレッシャーをかかる場面でも自分を信じて蹴るだけ。そこのポイントがクリアになったのが大きい」と自信になった。サモア戦のミス1本もプラスに変えられるメンタルを持つ。

「自分のキックができない時に外れるのはわかっている。たくさん外してきたし、外し方を知っているからこそ、どうすれば入るかわかっている。もう一度、原点に戻って自分のルーティンをやって蹴るだけ」

 日本のファンに馴染みのあるキッカーのルーティンといえば、“忍者”などとも称された五郎丸歩氏。松田はこの日の会見で報道陣から「“小さく前に倣え”にも見える」と指摘され、「それは初めてです」と笑った。FBレメキ・ロマノラバからは「T・レックスに似てる」とティラノザウルスという指摘も。苦笑いしながら新愛称を希望した。

「大学の同期から恐竜というか、『ガオー』って言われたり。自分の中ではそんなに特に意識はないです。良いネーミングがあればつけてほしいですね。前に倣えはちょっと……(笑)」

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