ラグビーW杯

　ラグビーワールドカップ（W杯）フランス大会は17日（日本時間18日）、プールD第2戦で世界ランク14位の日本は同6位イングランドに12-34で敗れ、今大会初黒星。後半には1点差にまで迫る場面もあったが、過去10戦全敗のイングランドの壁にまたも跳ね返され、通算11戦全敗となった。海外メディアは日本代表の採点を公開。主将のN0.8姫野和樹ら高評価の選手が多い中、意外な低評価を受けた選手も見られる。

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　前半を9-13で折り返し、3分に松田力也のPGが決まって12-13と迫った日本。だが、その後イングランドが3トライを成功させ、終わってみれば22点差の完敗だった。4トライ以上のボーナスポイントも獲得され、力の差を見せつけられた。それでも、前半には一時6-3とリードする場面もあり、互角以上の戦いも展開。ニュージーランド専門メディア「ラグビーパス」は「日本の選手のイングランド戦のレーティング」と題して各選手の採点を掲載した。

　10点満点でトップタイの7点で並んだのは姫野以外にPR稲垣啓太、FLピータ・ラブスカフニ、WTB松島幸太朗、途中出場のPRクレイグ・ミラー、CTBとディラン・ライリーの6人。姫野については「オフェンスで持てるもの全てを尽くした。キャリーに次ぐキャリーを見せ、だいたいその過程で数メートル獲得した。イングランドが攻撃でホットなときに非常に需要なブレイクダウンでのペナルティを引き出した。怪我からの力強い復帰だった」と寸評を添えた。

　松島については「ボールを持ったときに日本で最も脅威となった選手だった。ブレイブ・ブロッサムのテリトリー内深くからの素晴らしいカウンターアタックの導火線となった」、稲垣には「セットプレーで強力だった。より名高いフォワード相手にも全く譲らなかった」とそれぞれ評価。他にも、前半だけで退いたが第1列で存在感を示したPR具智元も6点となっている。

　一方、4本のPGを全て成功させ、初戦のチリ戦の6本と合わせてノーミス10本連続成功のSO松田力也は4点とチーム最低タイ。「キックゴールを決め、ラインアウトを1つ掴んだが、それ以外は不正確で高くついた」と辛辣だった。「日本が自身のレッドゾーン内に入ったときにまずい判断を下した。クリアキックをピッチの中央に蹴ってしまい、フォードはボールをコーナーへとそっと出すことができた。前半戦で彼が極上の攻撃ボールをイングランドに手渡したのはその一度だけではなかった」とPG以外のキックプレーに注文をつけた。

　また、HO堀江翔太も4点。「忙しく走り回った彼の努力は非難できないが、正確性は水準にほとんど達していなかった。5メートルラインでのラインアウトのオーバースローがイングランドのこの日の最初のトライに繋がった。他のスローのいくつかも目標を外し、1つはノットストレートと判定された」とラインアウトでのミスに厳しい目を向けられた。