打倒イングランドへ「さらに速く」 ラグビー日本の名参謀が断言、D組最強国を破る“唯一の方法”
ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会のプールD初戦でチリに42-12と快勝した日本代表は、試合から一夜明けた11日にオンライン会見を開き、トニー・ブラウン・アシスタントコーチ(AC)が取材に応じた。前回W杯でも緻密な戦術を積み上げて日本の躍進を支えたジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)の名参謀は、日本代表が目指すラグビースタイルの完成には至っていないことを認めた上で、次戦の相手イングランドについては、その戦い方を100%掌握している自信も見せた。
トニー・ブラウンACが語るW杯次戦イングランド攻略のポイント
ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会のプールD初戦でチリに42-12と快勝した日本代表は、試合から一夜明けた11日にオンライン会見を開き、トニー・ブラウン・アシスタントコーチ(AC)が取材に応じた。前回W杯でも緻密な戦術を積み上げて日本の躍進を支えたジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)の名参謀は、日本代表が目指すラグビースタイルの完成には至っていないことを認めた上で、次戦の相手イングランドについては、その戦い方を100%掌握している自信も見せた。
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ニュージランド代表SO時代から変わらない、いつも感情を露わにしない名参謀も、6トライを奪っての開幕スタートに、穏やかな面持ちでオンライン会見に応じた。
「選手たちはW杯の初戦ということで緊張もしていたが、最終的に6トライを取れた。チリを12点に抑えたことも良かった」
上々のスタートと評価はしているが、次の相手はイングランド。9日にはアルゼンチンを27-10でねじ伏せた強豪には、最上の戦いが求められる。そんな相手との大一番を前に、オールブラックスの司令塔としても対戦経験があるブラウンACは、イングランドの倒し方に触れている。
「イングランドはここ100年くらい、同じスタイル。もちろん倒すのはタフなチームです。彼らがフィジカリティだったり、重圧をかけてくることは分かっている。それに対して、自分たちがしっかりと準備ができると思うし、試合で自分たちのいい部分、スタイルを出せれば倒すチャンスはある」
アルゼンチン戦でも、イングランドがやってくることは明確だった。サイズのある大型FWが常に縦に相手防御を崩してくる。相手が重圧に反則を犯せば、着実にPGを決めて小刻みに加点を重ねる。そんなスタイルを支えるスクラム、ラインアウトは無類の強さを誇る。防御では、前任者のエディー・ジョーンズHC時代から継承する早い上がりで、相手を自由に動かせないようにプレッシャーをかけてくる。そんなスタイルの相手に、ブラウンACは「100%キックからプレッシャーをかけてくる。フィジカルで制圧しようとしてくるので、自分たちもしっかり対策をしないといけない。そういうプレッシャーの中で、どうやって日本代表のラグビーをするか。その方法を見つけることが重要だ」と語る。
その“日本代表のラグビー”についても、ブラウンACのビジョンは明確だ。
「世界のどの相手よりも素早いチームだと思っています。しっかりと勝っていくためには、自分たちのスピードを、さらに速くしていかなければいけない。しっかりとボールを動かして、リスクを持ちながらジャパンのラグビーを、どうやれるかだと思います」