東京五輪の夢を封印してまで… 松島幸太朗はなぜ今、フランスへ渡るのか
ラグビーのトップリーグ(TL)第6節は22日、秩父宮ラグビー場でサントリーと日野が対戦。サントリーが69-14で快勝し、4勝目(2敗)。勝ち点を21として暫定4位に浮上した。途中出場で勝利に貢献した日本代表FB松島幸太朗は、今夏にフランスの名門ASMクレルモン・オーヴェルニュに移籍することが決まっており、サントリーでプレーするのもあと数か月。7人制代表として、東京五輪での活躍も期待されていたジャパンが誇るスピードスターはなぜフランスで戦うことを選んだのか。試合後にその胸のうちを明かした。
日野戦の勝利後に報道陣に思いを明かす
ラグビーのトップリーグ(TL)第6節は22日、秩父宮ラグビー場でサントリーと日野が対戦。サントリーが69-14で快勝し、4勝目(2敗)。勝ち点を21として暫定4位に浮上した。途中出場で勝利に貢献した日本代表FB松島幸太朗は、今夏にフランスの名門ASMクレルモン・オーヴェルニュに移籍することが決まっており、サントリーでプレーするのもあと数か月。7人制代表として、東京五輪での活躍も期待されていたジャパンが誇るスピードスターはなぜフランスで戦うことを選んだのか。試合後にその胸のうちを明かした。
千両役者だ。松島はリザーブからのスタートだったが、前半31分にCTB江見翔太の脳震盪による一時交代でピッチに立つと1万3856人のファンからは大きな拍手が沸き起こった。誰もが松島の姿を待ち望んでいた証だった。その直後にはWTB中鶴隆彰のトライをお膳立てし、いきなり沸かせた。
後半11分からは正真正銘の途中交代で出場。再び観衆の視線を一身に浴びた。トライこそなかったが、やはりその存在感は群を抜いていた。
「相手よりも自分たちにフォーカスして、自分たちのラグビーをというところ。アタックで自分たちがしっかり我慢して、トライまでに自分たちがミスをしないで、我慢すればトライできる力がある。しっかりと自分たちが我慢をするということろ」
チームの快勝についてこう振り返った松島。上位へ食らいついていくための大きな勝ち点5獲得には、「目標の5もとれたので、そこはチームとしてもいい結果だと思う。いい流れを引き続き続けていきたい」と気を引き締めていた。