NEC、前半4トライ献上で開幕3連敗 亀井亮依主将は悔し涙「準備したことを出せない」
ラグビーのトップリーグ第3節は26日、ニッパツ三ツ沢球技場でキヤノン―NEC戦が行われ、キヤノンが38-12で2連勝を飾った。NECは開幕3連敗。主将の亀井亮依は試合後の会見で悔し涙を流した。
前半だけで0-28、後半2トライの反撃及ばず
ラグビーのトップリーグ第3節は26日、ニッパツ三ツ沢球技場でキヤノン―NEC戦が行われ、キヤノンが38-12で2連勝を飾った。NECは開幕3連敗。主将の亀井亮依は試合後の会見で悔し涙を流した。
NECは前半で勝負を決定づけられた。序盤は粘り強く守ったが、12分にトライを奪われると、前半だけでトライ4本を献上。日本代表のSO田村優にコンバージョンを全て決められて0-28と大差をつけられた。40分間のほとんどを自陣でプレー。34分にキックをした後の相手にFLサナイラ・ワクァがタックルし、シンビン(一時退場)となったことも響いた。
35点を追う後半16分に敵陣中央でオフロードパスなどでボールをつなぎ、左サイドを駆け抜けたCTBアマナキ・サヴィエティがトライ。7-38の22分にPR瀧澤直がトライを決めて食い下がったが、遠く及ばなかった。悔しい結果に心境を問われた亀井は「正直、すみません。悔しいの一言です」と涙。そして、言葉を振り絞った。
「準備段階で……すみません……。。もちろん、ハードワークをしてきたのはわかっているけど、準備してきたことを出し切れない。そこは僕自身の責任。一人ひとりの能力はあるけど、そのチームの能力を出すのは僕の責任」
主将を務めて2季目となる25歳。規律を持って準備をしてきたはずだが、生かしきれずに責任を背負い込んだ。「キヤノンさんは左右にボール動かした。10本以上、前半でペナルティを与えてしまった。やってきたことを20%しかできていないことが現実。全員のエナジー、姿勢はよかったけど、それぞれが孤立した中でやられた。一人ひとりのファイトはよかった」と語った。
創部35周年にOBの浅野良太がHCに就任。3連敗でシーズンが始まり、同HCは「最初10分の入りはよかった。規律よくディフェンスした。トライを奪われてからですね。その後に3トライとシンビンで(後半開始早々に)1トライ。規律の部分で残念だった」と肩を落とした。SHには帝京大から加入した新人の吉川浩貴を起用。ボールをさばく速さに定評があり、浅野HCは「若い選手なので、経験を高めながら自信をつけていければ」と成長に期待した。
目標は昨季の10位を上回る4強。次戦は2月1日に万博記念競技場でサントリーと対戦する。亀井主将は「まだまだ成長しないといけない」と巻き返しを誓った。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)