福岡堅樹を継げるのか 託されたリーグV、竹山晃暉が“弟分脱却”へ「それを使命に」
ラグビーのトップリーグ第3節は25日、相模原ギオンススタジアムで三菱重工相模原―パナソニック戦が行われ、パナソニックが62-10で開幕3連勝。勝ち点15で単独首位をキープした。福岡堅樹が東京五輪7人制出場を目指すため今節から不在の中、「後継者」と称されるトライゲッターの竹山晃暉はWTBで先発して1トライ。“弟分”からの脱却を果たす成長を誓った。
次世代エース・竹山晃暉、先輩・福岡堅樹に「お前、成長したな」と言われるように
ラグビーのトップリーグ第3節は25日、相模原ギオンススタジアムで三菱重工相模原―パナソニック戦が行われ、パナソニックが62-10で開幕3連勝。勝ち点15で単独首位をキープした。福岡堅樹が東京五輪7人制出場を目指すため今節から不在の中、「後継者」と称されるトライゲッターの竹山晃暉はWTBで先発して1トライ。“弟分”からの脱却を果たす成長を誓った。
1トライを素直に喜べなかった。日本代表のSO松田力也が大きくゲインしたのち、パスを受けた竹山は無人のインゴールに飛び込んだ。先輩たちのお膳立てで得られた2試合連続トライ。チームは福岡のポジションに入ったWTB梶伊織の3トライを含む計10トライで大勝したが、竹山の自己採点は厳しかった。
「50点くらいですかね。まだまだ自分のプレーの質を上げられるし、トライを獲れるシーンもあるし、あとはゴールキックもボンボン蹴っていきたいと思っている。まだ自分に甘い蜜をあげるわけにはいかない。(福岡の後継者と)言っていただけるのは幸せなんですけど、まだまだプレーの質が追いついていないし、今日も梶さんの方によくボールが動いて3トライ、14番の僕が1トライ。自分のポジショニングの経験値不足かなと思う」
満足感を得られる基準が高いのは、凄まじい先輩を見てきたからだ。奈良・御所実高、帝京大でエースとして活躍し、昨春にパナソニック入り。トップリーグカップにも出場し、存在感を示してきた。日本代表としても23年W杯で活躍が期待されている23歳。しかし、昨秋のW杯日本代表6人を擁するチームは経験豊かな先輩たちで溢れている。中でも爆発的なスピードを誇る福岡は、目指す存在だ。
「(福岡は)ポジショニングもそうですけど、やっぱり速いですよね。スピードは自分より全然速い。加速もそうですし、加速してからの伸びも速いので、そういうところはもらえないんですけど、見て盗むことはできる。堅樹さんを追いかけるとともに自分のらしさを出していきたい」