リーチ、南ア戦から“84日後の再出発” 代表入りへ衰えぬ闘志「ゼロからのスタート」
再び日の丸を背負うため「ゼロからアピールしたい」
東芝の主将はSH小川高廣。キャプテンではないリーチは、どうやってチームを引っ張るのか。リーチなりのやり方は明白だ。「キャプテンのサポートをしたい。僕が代表にいた時、堀江(翔太)さんがいたからできた。同じようにしたい」。日の丸の主将経験者が教えてくれた。これも桜のジャージで培った財産。記者からの「ドレッドにする?」という冗談交じりの問いに「もう生えてこないよ」と笑う。
ラグビーブームを文化に変える戦いは、とっくに始まっている。「まずは東芝で優勝に向けていいプレーをしたい。選手はひたむきにプレーするしかない。今日の試合でさらに興味を持ってもらえたと思う」。言葉通りに体を張って勝利に貢献。リーグ終了後には、再び桜のジャージで戦う姿を思い描いているが、自分の席が用意されているとは考えていない。
「代表にはもう一回、ゼロからのスタート。トップリーグ、学生でもいい選手がいっぱいいる。過去のことを忘れずにゼロからアピールしたい。僕のテーマはゼロからのスタート。自分のスタイルもゼロから作り上げたい。強さ、弱さもそれぞれ強くしてシーズンを過ごしたい」
南アフリカ戦の敗北から84日。リーチは再出発の道を巨体を揺らし、突っ走っている。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)