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森保監督は「文具メーカーを幸せにした」 ドイツ紙が伝えた“森保ノート”のW杯効果

サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で、日本はクロアチアに敗れて8強入りはならず。それでもグループリーグでドイツ、スペインを破る大金星を挙げ、大会を盛り上げた。試合中、森保一監督がノートにメモを書く姿も話題に。ドイツ一般紙「南ドイツ新聞」は「手書きのヒーロー」と森保監督を表現。日本の文具メーカーに大いに好影響をもたらしたことを伝えている。

試合中にメモを取る森保一監督【写真:Getty Images】
試合中にメモを取る森保一監督【写真:Getty Images】

カタールW杯、森保監督のメモも話題に

 サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で、日本はクロアチアに敗れて8強入りはならず。それでもグループリーグでドイツ、スペインを破る大金星を挙げ、大会を盛り上げた。試合中、森保一監督がノートにメモを書く姿も話題に。ドイツ一般紙「南ドイツ新聞」は「手書きのヒーロー」と森保監督を表現。日本の文具メーカーに大いに好影響をもたらしたことを伝えている。

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 同紙は「日本代表監督モリヤス 手書きのヒーロー」との見出しで、東京特派員のトーマス・ハーン記者が執筆した記事を掲載した。「ドイツを倒した日本は準々決勝進出を逃しはしたが、ハジメ・モリヤス代表監督は文房具メーカーを幸せにした」と、メモを取る姿が及ぼした影響を伝えている。

 記事では、日本がW杯敗退となった後「日本人は怒ることも熱狂することもなかった」と表現。帰国した代表選手たちを650人のファンが成田空港で出迎えたと紹介しているが「もちろん新記録(の出迎え人数)ではない。東京にいる多くの人にとっては、大好きな選手たちを迎えること以外にやることがあったのだろう」と出迎えにおいては特筆すべき熱狂ぶりはなかったとしている。

 だが「熱心なサポーターを除けば、大阪の文具メーカー・コクヨだけが引き続き盛り上がっていた。そこには納得の理由がある」と、ハーン記者は森保監督が使っていたノートのメーカー「コクヨ」について記している。

「この会社(コクヨ)は117年の歴史を持つ。インターネットが使えるタブレットに比べると、(ノートは)いささか不利がある。だからこそ、ピッチ脇に立つ日本代表ハジメ・モリヤス監督の姿が話題を集めた時、この会社は大きな歓喜に沸いた。モリヤスはノート、それはコクヨ『Campus』シリーズのB6サイズのメモ帳なのだが、そこにいつも何かを書き留めていた」

 ペーパーレス化も進む現代において、世界が注目する戦いの場で手書きのノートを活用している森保監督の姿が、同社にもたらしていた影響を指摘。さらに「無料の広告には大きな価値がある。コクヨの広報担当者は『デジタル化により、ノートにメモを取る機会がどんどん減っている』という苦難を味わい、『本当にうれしい』と話す」と社内からの声も伝えられている。

 森保監督の“W杯ノート”が注目されていることについて、記事では「紙にとってサッカーは大きなチャンスだ。そして、紙はサッカーにとってチャンスなのだ。広報担当者はこれを言いたかったのだ」と“波及”を期待していることに言及。「森保監督はメモ帳の力を感じてくださったのだと思います」とのコクヨ担当者の言葉とともに、「ハジメ・モリヤスは今や手書き界のヒーローなのだ。少なくとも、彼がタブレット生産メーカーとスポンサー契約を結ぶまでは」と結んでいた。

(THE ANSWER編集部)




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