なぜ、マメはできる? 試合中に潰れたらどうすれば… 専門家が答える対処法
軽視すると感染症のリスクも…試合中に潰れた場合の対処法は?
例を挙げると、先日のテニスの全豪オープンで韓国のチョン選手も足の裏のマメが悪化して、棄権していました。南半球のオーストラリアは今、夏です。メルボルンでの大会は昼間の試合はとても暑い状況で行われ、発汗が多くなる状況に加え、準決勝までの連戦という日程面も、不運な条件に重なりました。
報道では、チョン選手の左足の裏にはマメが何層にもできていて、それが潰れて、赤い肉が見えていた状態ということ。かなりの痛みがあったと予想できます。
マメは軽視されがちですが、傷口から感染症になるケースもあります。私自身もトレーナー活動をしている際は、患者さんに傷口を清潔にするように注意喚起します。試合中にマメが潰れた場合には応急処置として、キズパワーパッドなど患部で覆います。
または、テーピングなどを施し、様子をみるケースが多いです。医療機関へ早めに受診する事も頭に入れながら、対応しています。ですから、強い痛みを伴うマメが潰れた息子さんも、チョン選手と同じように途中リタイアした選択は正しいものだったのではないか、と思います。
予防策としては、足にフィットしたシューズを選ぶこと。通気性の高い、シューズ、靴下を選び、摩擦の増加を防ぐことです。摩擦を減らすという部分では、ワセリンなどを足に塗り込み、滑りを良くする。クリームなどで皮膚を保護する。そして、テーピングなどを予め貼っておく。これらが予防策になると思います。個人差があるので色々試すのもいいと思います。