ラグビーW杯を彩る顔、顔、顔… ファンたちの変身、4年に一度のお祭りは「楽しんだもの勝ち」
連日熱戦が繰り広げられているラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会。「THE ANSWER」は開幕戦から決勝戦まで現地取材するカメラマン・イワモトアキト氏のフォトコラムを随時掲載する。今回はフェイスペインティングして試合を盛り上げるファンたち。
ラグビーW杯フランス大会 カメラマン・イワモトアキト氏のフォトコラム
連日熱戦が繰り広げられているラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会。「THE ANSWER」は開幕戦から決勝戦まで現地取材するカメラマン・イワモトアキト氏のフォトコラムを随時掲載する。今回はフェイスペインティングして試合を盛り上げるファンたち。
◇ ◇ ◇
W杯を彩る顔、顔、顔。レンズを向けると必ずみんないい顔で返してくれる。彼らの表情から伝わってくる喜びや興奮を感じると、見ているこちらがワクワクしてくる。そう、彼らは試合を盛り上げるヒーロー、ヒロインなのだ。
スタジアムに向かう途中、駅前やファンゾーンでフェイスペインティングしている姿をよく目にする。最初は恐る恐る、額や頬にペインティング用の絵の具を少しずつ塗っていくが、想いの色に自身の顔が染まっていくにつれ、どんどん表情が変わっていく。
彩られた彼らの顔からは、自信ややる気がみなぎっている。さっきまでとは違う別人へと変身する。普段は出せない大きな声、日常では見せない感情を爆発させてスタジアムへ。いつもより大胆に、いつもの自分を忘れ、W杯という非日常の世界へと向かっていく。
そんな彼らがもたらすそのワクワク感が、スタジアムをドラマチックな空間へと変えていく。大人しく見ているなんてもったいない。4年に一度のラグビーのお祭りだ。想いのままに楽しんだもの勝ちだ。W杯はまだまだ続く、もっともっと彼らと一緒にこの最高の祭りを楽しみたい。
■イワモト アキト / Akito Iwamoto
フォトグラファー、ライター。名古屋市生まれ。明治大を経て2008年に中日新聞入社。記者として街ネタや事件事故、行政など幅広く取材。11年から同社写真部へ異動。18年サッカーW杯ロシア大会、19年ラグビーW杯日本大会を撮影。21年にフリーランスとなり、現在はラグビー日本代表の試合撮影のほか、JAPAN RUGBY LEAGUE ONEオフィシャルフォトグラファーを務める。
(イワモト アキト / Akito Iwamoto)