八村塁ら怪我人続くウィザーズで異彩 指揮官も認める“守備職人”ペイトンとは何者か
ペイトンもHCに同調「ここに来てからずっとハングリー精神をもってプレーしている」
ペイトンの父親、ゲイリー・ペイトンはシアトル・スーパーソニックスで90年代に一時代を築いた名手。その卓越したディフェンス能力で1996年には最優秀守備選手賞を受賞。キャリアを通じて9度のNBAオールディフェンシブ・ファーストチームに選ばれるなど、輝かしいキャリアを過ごした。
その一方で、ペイトンは大学時代にパック12カンファレンスの最優秀守備選手に2度選出されるなど、父親同様に“守備職人”として名を上げたが、2016年にバックスでNBAデビューするも、その後はレイカーズやウィザーズを渡り歩く。1チームに1シーズン以上留まらず、GリーグとNBAを行き来するキャリアを過ごしてきた苦労人だ。
まだウィザーズに合流して1週間もたたない中で、結果を残すペイトン自身もブルックスHCのコメントには同調。「ここに来てからずっとハングリー精神をもってプレーしている」と話し、今回のチャンスを逃さないことを誓った。
「Gリーグを行き来しながらどこか留まる場所を探そうと努力しているよ。ここ(ウィザーズ)の選手たちは自分がやることに感謝してくれていると思うし、それを評価してくれてもいると思う。だから、毎日彼らのために戦うんだ。この機会を活かしたい」
八村含め、怪我人が絶えないウィザーズでインパクトを残し続けるペイトン。このパフォーマンスを続ければ、ウィザーズもしくは他のチームとの複数年契約も夢ではないはずだ。ディフェンスが崩壊中のチームにとって願ってやまなかった“守備職人”の加入で、ウィザーズは上昇気流に乗れるだろうか。
(THE ANSWER編集部・土屋 一平 / Ippei Tsuchiya)