宇野昌磨「僕が笑顔になったら、すっごくキツいってこと」 ロンバル杯V一問一答
キツかったジャンプ「わーとか思いながら跳んだら思いのほか跳べた」
――あの時、すごくキツかったのか。
「そうですね。1個目のトーループは入りがすっごい乱れて、わーとか思いながら跳んだら思いのほかなんとか跳べた。これもすっごいきついなと思いながらやっていました」
――笑顔で先生を見たら『頑張れ』と声が上がっていたが、聞こえたか。
「いや、声が聞こえたのは最後のイーグルの前。一番、聞こえました。『走れー』と言われました」
――午前中の練習は姿勢などを重点的に見ていたのか。
「朝滑っている時に、姿勢がすごく前傾になっていて、それが滑りにもジャンプにもつながっていた。この状態でジャンプをやっても跳べないと思ったので、それならできることから。スケーティングなら直せるかと思ったので、スケーティングや表現をやっていました」
――大会を終えて。
「つい2年前に世界選手権で、たくさん悔しい思いをした時、すごく練習してすごく調子が良くて、もう何も申し分ない、何もやることがない、というくらいやってきて、最後できなかった。今回はその時を比べると、全然いい練習ができていない。全然頑張れていない。努力の頻度がかなり違う状態でも、いい演技ができたというのは、やはり試合への気持ちの持っていき方が大事なのかなと改めて認識できました」
――試合でサルコーという難しいジャンプをやることについて。
「サルコーは今回跳んでみて、絶対フリップぐらい強くなるジャンプかと思った。フリップよりも確率が良くなるジャンプだと思ったので、自分の挑戦ジャンプじゃなくて、自分を手助けるジャンプにしたいなと思いました」