宇野昌磨「僕が笑顔になったら、すっごくキツいってこと」 ロンバル杯V一問一答
今後の進化は? 「一番変わらないのは、思いっきりやる、攻める、という気持ち」
――今後、どんな風に進化していくのか?
「トゥーランドットというものを今回はあまり演じられなかったから、ジャンプに気がいってしまった。自分を確かめるという点では、いい試合にはなったけど、トゥーランドットをちゃんと表現できるように、1年間通してやって行きたいなと思いました。今まで失敗したことと同じことをしないように、何かが正解とは考えていなくて、とりあえず自分の気持ちを尊重して、いいと思うことをやる。やりたいと思うことをやる。その時の気持ちを無駄にしないように。集中してないなら、無理に集中させようじゃなくて、楽しもうと思っていたり、楽しめそうじゃなかったら、真剣にやるとか。本当にその時々かなと。ただ、一番変わらないのは、思いっきりやる、攻める、という気持ちかなと思いました」
――今までうまくいかなかったケースを排除していくのか。
「そうですね。排除するといっても、やはり失敗した時にやったことが全てダメとは限らないので、そこがすごい難しい。深く考えすぎると、ダメになっていくことが多いので、やりたいようにやるということを今、心がけています」
――最後のスピンでは体力的にはどのくらいキツかったのか。
「もっとキツい時があったので。今までただ練習量が明らかに足りてないって気がした。もっとスピンだって、早く回れるし、氷に対してすごく不安定な感じがした。疲れてきても、もっと滑れたと思ったので。ただただ、今はまだ練習が足りないなと思いました」
――プログラムの中で今日すべて跳べたってというのはいいスタートか。
「どうですかね。あんまり初戦から良すぎると、逆に僕は不安だけど、こんなにうまくいくとは思ってなくて、もっともっとダメな演技して、頑張るぞって気になると。たぶん、周りもみんなそう思っていたし、自分もそう思っていた。思いのほかうまくいって、それだけ精神的な試合へ向けての成長ができたのかなとも思っています」
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer