井上尚弥、「年間最高試合」取材のリング誌記者が絶賛「居合わせたことが最高の僥倖」
米ボクシング専門誌「ザ・リング」は23日(日本時間24日)、2019年の年間表彰を発表。11月7日に行われたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝(さいたまスーパーアリーナ)の井上尚弥(大橋)―ノニト・ドネア(フィリピン)戦を「年間最高試合」に選出した。この試合を現地取材した同誌のトム・グレイ記者は「そこに居合わせたことが最高の僥倖」「生涯の名勝負」と改めて絶賛している。
埼玉でWBSS決勝を取材したグレイ氏「ミニ・マニラ」「生涯の名勝負だ」
米ボクシング専門誌「ザ・リング」は23日(日本時間24日)、2019年の年間表彰を発表。11月7日に行われたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝(さいたまスーパーアリーナ)の井上尚弥(大橋)―ノニト・ドネア(フィリピン)戦を「年間最高試合」に選出した。この試合を現地取材した同誌のトム・グレイ記者は「そこに居合わせたことが最高の僥倖」「生涯の名勝負」と改めて絶賛している。
「ボクシングの聖書」と呼ばれる権威を持つリング誌の毎年恒例の年間表彰で「ファイト・オブ・ザ・イヤー(年間最高試合)」に「ドラマ・イン・サイタマ」と称される世紀の一戦が選出された。この試合をリングサイドで取材したのはグレイ記者だった。表彰決定を受け、WBSSの頂上決戦の興奮を自身のツイッターで改めて振り返っている。
「そこに居合わせたことが最高の僥倖。イノウエのパフォーマンスは想定を超え、ミニ・マニラを目撃することになった」
世紀の名勝負をライブで目撃できた幸運を噛み締めた同記者は、1975年にフィリピン首都マニラで行われた世界ヘビー級タイトルマッチ、モハメド・アリ対ジョー・フレージャーの「スリラー・イン・マニラ」と呼ばれた伝説の名勝負を引き合いに出して絶賛した。
「生涯の名勝負。どちらの男もそれぞれのレガシーを高めた。私はすでにドネアを有資格1年目での殿堂入りとみなしているのだ」
数々の名勝負を見守ってきた同記者にとっても生涯最高の名勝負だったという。2回に右目の上をキャリアで初めてカットした井上。鼻骨と眼窩底骨折に加え、流血のアクシデント乗り越え、11回に強烈な左のボディブローでダウンを奪うなどモンスターらしい強さを示していた。来年から米国に拠点を置くが、世紀の名勝負で2019年、ボクシング史にその名を刻んだ。
(THE ANSWER編集部)