八重樫東、“同い年対決”で37歳ムザラネ倒す 王座奪回へ決意「全てを出し尽くす」
ボクシングのトリプル世界戦(23日、神奈川・横浜アリーナ)の公式会見が21日、都内のホテルで行われた。元世界3階級制覇王者・八重樫東(大橋)は、IBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)とセミファイナルで対戦予定。17年5月以来2年7か月ぶりの世界戦に向けて「自分のすべてを出し尽くしたい」と気合を入れた。
2年7か月ぶり世界戦、勝てば日本最年長王座
ボクシングのトリプル世界戦(23日、神奈川・横浜アリーナ)の公式会見が21日、都内のホテルで行われた。元世界3階級制覇王者・八重樫東(大橋)は、IBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)とセミファイナルで対戦予定。17年5月以来2年7か月ぶりの世界戦に向けて「自分のすべてを出し尽くしたい」と気合を入れた。
36歳10か月の八重樫。相手のムザラネも37歳で、“同い年”のベテラン同士が対戦する。これまでの日本男子最年長世界王者は、元3階級制覇王者・長谷川穂積氏がWBC世界スーパーバンタム級王座を獲得した際の35歳9か月で、勝てば記録を更新する。「2年半ぶりに(世界戦のリングに)立てることをうれしく思っている。久々の世界戦なので現場の雰囲気を楽しんでいる。同学年、同年代のムザラネ選手と戦えることをうれしく思う」と力を込めた。
20日に行われた予備検診では、身長が八重樫160センチ、ムザラネ160.5センチだったが、リーチは八重樫164センチに対し、ムザラネは175センチという結果が出た。ムザラネは7か月前の検診では167.5センチだったため、“誤差”の可能性もあるが、その差は11センチもある。久しぶりに挑戦者として戦う“激闘王”は「ファイトスタイル含めチャレンジャーというスタイルがあっていると思う。どこまでもチャレンジしていきたいので、居心地がよく、気合が入っている状態」と意気込んだ。
一方の王者・ムザラネは「最終的にリングの上で腕を上げられるのは自分だと思っている」とリラックスした様子だった。昨年末に坂本真宏(六島)を相手に初防衛し、今年5月には黒田雅之(川崎新田)を破ってV2を達成している日本人キラー。「(八重樫は)元チャンピオンで同年代だが、私が倒す」と話した。
(THE ANSWER編集部)