八村塁欠場でPF起用の“3P名手” 躍動した前半と、失速した後半に見えた課題とは
指揮官はシュートに苦戦した選手を擁護 「バスケットボールとはそういうもの」
実際に後半は、PFのベルターンズに対して、ブルズの先発PGのトマシュ・サトランスキーがタイトなガードでオープンルックを作らせていなかった。しかしベルターンズに相手の注意が集まることで、ほかの選手がプレーするスペースや時間が得られる。それでも今日のウィザーズはエースのブラッドリー・ビールをはじめ、シュートタッチに苦しみ、チャンスをものにできなかった。
今日のように、ベルターンズが厳しいガードに合った時、チームとしてどのように対応するか問われたウィザーズのスコット・ブルックスHCは「ディフェンスは対応してくる。だからIT(アイザイア・トーマス)がショットを決めたり、ブラッド(ブラッドリー・ビール)がショットを決めたりできる」と話し、今日はたまたまそうならなかったのだと続けた。
「相手は多くの選手をDB(ベルターンズ)だけにつかせることはできない。しかしブラッドは今日シュートを決められなかった。ITも5/15だった。しかしバスケットボールとはそういうもの。我々には非常に優れたスコアラーたちがいる。今夜はDBが前半絶好調だったということだ」
ウィザーズのファンはすでにベルターンズの能力を理解しており、彼が3Pラインの外でボールを受ける度に会場がざわめく。これだけ周知の事実となれば相手チームが対策を練ってくることは間違いない。ベルターンズが“消された”時間帯にどのように得点を重ねるか。怪我人続出中の今、ウィザーズにとって課題の一つとなりそうだ。
(THE ANSWER編集部・土屋 一平 / Ippei Tsuchiya)