ザギトワ“復帰説”に「馬鹿げた質問」 タラソワ氏、選択は「人生を切り拓くもの」
フィギュアスケートで2018年平昌五輪女王のアリーナ・ザギトワ(ロシア)が、13日に活動休止することを発表した。母国メディアが続々と報道する中で、重鎮タチアナ・タラソワ氏も「五輪覇者がたった3年でキャリアを止めるのは残念」と反応。ロシアメディア「russian.rt.com」が報じている。
名コーチのタラソワ氏「彼女にとって最善と願っている」
フィギュアスケートで2018年平昌五輪女王のアリーナ・ザギトワ(ロシア)が、13日に活動休止することを発表した。母国メディアが続々と報道する中で、重鎮タチアナ・タラソワ氏も「五輪覇者がたった3年でキャリアを止めるのは残念」と反応。ロシアメディア「russian.rt.com」が報じている。
17歳の決断に名コーチも衝撃を受けたようだ。同メディアは「レジェンドコーチ」として、数々の五輪メダリストを育てたタラソワ氏のコメントを紹介。「五輪覇者がたった3年でキャリアを止めるのは残念です」と見出しに加えて報じている。
休止期間を置いて競技に復帰するのか、このまま第一線を退き、アイスショーなどに出演していく道を選ぶのか。ロシア国内でも揺れる進路。「彼女は復帰しますか?」という問いに「それは馬鹿げた質問だと思う」とタラソワ氏は話している。そして、こう続けた。
「ヤングスターだけが私たちに希望を供給してくれる。彼女は自分という存在が何かを見つけてくるだろう、それはとても興味深いもので彼女にとって人生を切り拓くものであると思う。この選択が彼女にとって最善のものだと願っている」
若く才能のある人も、一般のファンに夢を与えることができると説くタラソワ氏。世界の頂点に上り詰めた17歳のザギトワにエールを送っている。記事では「『彼女は観客の注目をキープするためにトレーニングを続けるべき。だけど、五輪覇者がたった3シーズンでキャリアを終えてしまうことは残念なこと』とタラソワ氏は加えた」と記している。
アレクサンドラ・トルソワ、アンナ・シェルバコワ、アリョーナ・コストルナヤというロシアの天才少女3人が台頭。ザギトワは押し出されるように活躍の場を失い、活動休止となった。「いわゆる『4回転ジャンプ世代』の出現によって、彼女は今年のGPファイナルで最下位になってしまい、ザギトワの支配していた時代は終わった。より若いロシアの3人組が国際大会で国を代表する存在になっていったのだ」
記事ではこう締めくくられた。ロシアの重鎮も肩を落とす突然の発表だったようだ。
(THE ANSWER編集部)