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V3のクロフォード、苦戦を一蹴「反撃しただろ」 次は統一戦か「誰からも逃げない」

ボクシングのWBO世界ウエルター級タイトルマッチが15日、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われ、全勝の3階級制覇王者テレンス・クロフォード(米国)が同級1位エギディウス・カバラウスカス(リトアニア)に9回TKO勝ちした。五輪2度出場の実力者を下し、3度目の防衛に成功。スーパーライト級で主要4団体の王座を統一した32歳が強さを見せつけた。

テレンス・クロフォード【写真:Getty Images】
テレンス・クロフォード【写真:Getty Images】

WBO世界ウエルター級王座、V3のクロフォードは序盤ヒヤリ「ダメージなんてない」

 ボクシングのWBO世界ウエルター級タイトルマッチが15日、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われ、全勝の3階級制覇王者テレンス・クロフォード(米国)が同級1位エギディウス・カバラウスカス(リトアニア)に9回TKO勝ちした。五輪2度出場の実力者を下し、3度目の防衛に成功。スーパーライト級で主要4団体の王座を統一した32歳が強さを見せつけた。

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 序盤は相手の様子を見る展開だったが、2回に挑戦者の右フックがクロフォードを捉えた。3回にもカバラウスカスの右を受けたクロフォード。ダウンしたかに見えたが、スリップの判定となった。ペースをつかめない王者は、長いリーチを生かしたボディーなどで応戦した。

 本領を発揮したのは7回だ。クロフォードは接近戦からカウンター気味に右を振り抜いた。挑戦者の顔面を捉える一撃。相手は膝をついてダウンした。再開後もラッシュでダメージを与える。9回も左ストレートでロープに詰め、右アッパーでダウンを奪うと、再開直後にも右フックを決めてとどめを刺した。

 リング上でのインタビューでは、2回に受けたパンチについて問われたが「ダメージなんてない。その後に反撃しただろ」と一蹴。反撃に時間を要し「サウスポーからスイッチするのに時間がかかった」と振り返った。9回の左ストレートには、「その前のラウンドでコーチにさっさと攻め込めと言われていた。クリーンショットが打てるからと。打った時にダメージが彼にあった」と手応えがあったという。

 この試合まで35戦全勝26KO、ライト級、スーパーライト級、ウェルター級の3階級を制覇した王者クロフォード。今後はWBC・IBF同級王者エロース・スペンスとの統一戦や、ミドル級への殴り込みなどが期待される。「ベストな人と戦いたい。それだけだ。誰の名前を言うまでもない。誰の挑戦からも逃げない。トップランクの指示を待つ。とにかくトップクラスの奴なら誰でもやりたい」と強者を歓迎した。

 体重差がなかった場合の最強選手をランキング化したパウンド・フォー・パウンド(PFP)では、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)、サウル・アルバレス(メキシコ)、井上尚弥(大橋)に次ぐ4位につけていた。この試合の結果を受けて変動する可能性がある。

(THE ANSWER編集部)


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