米メディア異論のドネア挑戦権獲得 リング誌記者が「真の正義だ」と支持するワケ
ボクシングのWBCシルバー・バンタム級タイトルマッチの前日計量で体重超過を犯し、試合を中止に追い込んだ前WBC王者ルイス・ネリ(メキシコ)。WBCは宙に浮いた指名挑戦権を元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)に与えることを決定したが、米メディアから11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で井上尚弥(大橋)に敗れた直後の選出に異論も噴出。そんな中、米専門誌「リング」のトム・グレイ記者はドネアこそ相応しいと主張しているが、その理由とは――。
トム・グレイ記者が持論「ネリと入れ替えることは真の正義だ」
ボクシングのWBCシルバー・バンタム級タイトルマッチの前日計量で体重超過を犯し、試合を中止に追い込んだ前WBC王者ルイス・ネリ(メキシコ)。WBCは宙に浮いた指名挑戦権を元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)に与えることを決定したが、米メディアから11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で井上尚弥(大橋)に敗れた直後の選出に異論も噴出。そんな中、米専門誌「リング」のトム・グレイ記者はドネアこそ相応しいと主張しているが、その理由とは――。
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「フィリピンの閃光」はネリ騒動で指名挑戦権を得ることになった。エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦の前日計量で1ポンド(約450グラム)超過したネリは再計量を命じられながら、これに応じず。勝者にはWBC王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)への指名挑戦権が与えらるはずだったが、試合が中止になった。
権利の行方に注目が集まる中、WBCはネリ騒動の“被害者”となった元IBF王者ロドリゲスではなく、ドネアに指名挑戦権を与えた。しかし、WBCの裁定に対して異論も噴出した。米ボクシング専門メディア「ボクシングニュース24」は「37歳のドネアにウーバーリへの指名挑戦権を与えたWBCの理論はあまりに理解困難。彼が11月7日にIBFバンタム級王者ナオヤ・モンスター・イノウエに0-3で判定負けを喫したばかりだと考慮に入れるとするならだ」と報じていた。
WBCのランキングではロドリゲスが3位で、ドネアが4位だったが、最新版では井上に負けたばかりのドネアが1位にランクアップしていた。ボクシングファンにも疑問が残る中、リング誌のトム・グレイ記者は自身のツイッターで持論を展開している。
「世界戦に敗れた直後でタイトルマッチ挑戦に相応しい男が1人いるとするならば、それはフィリピンの閃光だ。ルイス・ネリの代わりにノニト・ドネアを入れることは真の正義だ。規律正しく、ひたむきなアスリートという未来の殿堂入りファイターの規範に見事に添うものだ」
山中慎介との2度のタイトルマッチでドーピング違反と体重超過で、タイトルも剥奪されていたネリ。ダーティーなイメージの対極に存在し、井上も尊敬するジェントルマンとして有名なドネアは代役に相応しいと、グレイ記者は主張していた。
(THE ANSWER編集部)