村田諒太、バトラーのKO率80%は“無視” 得意のガード確認「特に警戒するのは…」
ボクシングのWBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)が12日、23日に行われる同8位スティーブン・バトラー(カナダ)との初防衛戦(横浜アリーナ)に向け、都内の所属ジムで練習を公開した。ミット打ちや2ラウンドのスパーリングを披露。軽快な動きで順調ぶりをアピールした。
「12・23」WBA8位バトラーと初防衛戦「しっかりとしたトレーニング積んでこられた」
ボクシングのWBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)が12日、23日に行われる同8位スティーブン・バトラー(カナダ)との初防衛戦(横浜アリーナ)に向け、都内の所属ジムで練習を公開した。ミット打ちや2ラウンドのスパーリングを披露。軽快な動きで順調ぶりをアピールした。
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村田は落ち着いていた。報道陣や関係者約50人が集まった会見。6度目の世界戦に向けて、いつも通りの表情で言葉を並べた。
「凄くいいトレーニングができたので、追い込むというよりも疲れを抜きながら試合まで調整したい。ここまで来て何かを大きく変えることはない。しっかりとしたトレーニングを積んでこられたということだと思う」
報道陣に向けたスパーでは、相手のパンチに対してしっかりとブロックで防御。圧力を強め、コーナーに追い込むイメージを作った。相手のバトラーは28勝24KO1敗1分け。弾丸のように次々とパンチを繰り出すことから「Bang Bang(バンバン)」と呼ばれ、KO率は80%を誇る。村田は「序盤にいいパンチをもらわないことが大事。しっかりとプレッシャーをかけて自分の試合展開に持ち込めたら」と思い描き、さらに警戒ポイントを挙げた。
「KO率が高くていい選手。WBOでは1位でもあったので、それに見合った実力はある。ただ、KO率に関係なくミドル級の選手はみんなパンチがある。皆さんが思うほどKO率とパンチ力は比例しない。(相手の)KOパンチは長いパンチ。全てを警戒するけど、特に警戒するのは、離れた時の右」
会見に出席した浜田剛史代表は、村田について「ある意味、落ち着きが出てきた。前回の追い詰められた状況から、今回は(精神面で)幅広くなった感じがある」と分析。バトラーについては「好戦的でこれから伸びると思われる選手。ここで叩いておかないといけない」と警戒した。
村田は7月にロブ・ブラント(米国)との再戦を2回TKOで制し、昨年10月に失ったベルトを奪回。引退覚悟で挑んだリングで、初回から前に出る新たなスタイルでファンを沸かせた。現在は試合に向けて家族と離れたホテル暮らし。「子供の学校で風邪が流行っている。子供に会わないことが“対策”。会えないことを力に変えたい」と闘志をみなぎらせた。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)