渋野日向子の猛追「凄く怖かった」 鈴木愛の激情の72H、衝突したキャディーとハグ
けがに交通事故も、2019年は「山あり谷あり」
復帰後は練習をセーブし、火曜は休養日にすることも。休む勇気を知り、さらに強くなった。培ってきた血のにじむような努力は、1か月やそこらで失うものではない。11月は3連勝後に2位。軽めの練習だったからこそ、体力を維持できた。賞金ランクトップで最終戦に乗り込んだ。
「(今年は)山あり谷あり。ゴルフが嫌になっていろいろ考えた年でもあった。今までで一番長かった1年間。7勝した感じもなくて、終わってみたら7勝だった。嫌な時は休んだりすることも必要なんだなと感じた。バカにみたいに練習すりゃあいいってもんじゃないと知れた一年。練習を頑張ってきたので、1か月休んでいても復帰してからはすぐに(実力を)発揮できたので、やっぱり練習してきてよかったなって思う部分もある。
ゴルフに対する気持ちは1か月休んでかなり変わった。ゴルフだけが人生じゃないって思えた。ゴルフのことを考えても全てがうまくいくわけじゃないので、嫌な時は休む勇気も必要だと思いました」
火花散る賞金レースを制した25歳。来年は東京五輪を目指す。メジャーを中心に米ツアーにもスポット参戦する。
「(五輪を)東京でやるのは、自分が現役選手のうちはもうないのかなって思います。出るなら東京で出たい。海外メジャーでいい成績を残せていないので、まずは海外でいい成績を収めることが一つの目標。向こうの試合には出られる試合は出て行こうと思っています。そちらの挑戦もできたら」
国内ツアーを2度制した日本の女王。練習量が減ったとしても、成長意欲は失わない。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)