海老沼匡「いい試合、は聞き飽きた」 引き立て役で終わらない、大野将平への挑戦状
五輪争いは大野が大きくリード、海老沼「まだ決まったわけではない」
66キロ級で五輪2大会連続銅メダルを獲得し、17年夏に73キロ級に階級変更。昨年4月の全日本選抜体重別選手権で初対戦した大野に勝利したが、昨年のGS大阪決勝では激闘の末に敗戦。今年の全日本選抜体重別選手権準決勝でも敗れていた。
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「試合が終わって『いい試合だったね』って言ってもらえることが多いですけど、『いい試合だったね』っていうのは、もう聞き飽きた。その中で最後ひと押しして勝ち切れる、そんな選手になりたい」
五輪代表は来年2月までの主要国際大会終了時点の実績で判断されるか、4月の全日本選抜体重別選手権が最終選考会となる。諦められない五輪に出場するには、大野を超えなければならない。
「(大野戦は)橋本選手と同じように長い試合になる。本気の勝負の中で今回はチャンスをものにできたけど、そういう試合になる。(自分の代表入りの可能性は)ほぼないと思うけど、まだ代表が決まったわけではない。決まらない限りは、僕は僕で大野だったり、橋本だったり、上を驚かすようなそんな選手でありたい」
生き残りを懸けた争いは、首の皮一枚つながった。来年2月には30歳を迎える。柔道人生の終幕へ、引き立て役で終わるつもりはない。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)