村田諒太、“仮想バトラー”と調整 敵の弱点指摘「圧力をかけられたら何もできない」
WBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)が14日、12月23日に行われる同9位スティーブン・バトラー(カナダ)との初防衛戦(横浜アリーナ)に向け、都内の所属ジムで練習を公開した。今回の試合に向けて最大5人のパートナーとスパーリング。特に新たに加わった“仮想バトラー”に好感触を示した。
「12・23」WBA9位バトラーと初防衛戦
WBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)が14日、12月23日に行われる同9位スティーブン・バトラー(カナダ)との初防衛戦(横浜アリーナ)に向け、都内の所属ジムで練習を公開した。今回の試合に向けて最大5人のパートナーとスパーリング。特に新たに加わった“仮想バトラー”に好感触を示した。
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スパーリングは10月28日から月、水、金と週3回。今週は6ラウンドずつ行い、今後は長くても8ラウンドほどを予定している。今回から新たにスパーリングパートナーとなったのがビタリ・コピレンコ(ウクライナ)だ。28勝(16KO)2敗で身長はバトラーと同じ183センチ。5月にバトラーと戦い、判定負けしたが、ダウンを奪っている。村田は2人の類似点を明かした。
「構えがしっかりしていて似ている。ガードが似ている。バトラーもしっかり固める。コピレンコは(パートナーとして)いいんじゃないかなと思いますね。ガードがしっかりしていて、ジャブが凄く多い。バトラーもジャブがうまい。ジャブをくうと、右ストレートがくる。ジャブの対策はしっかりしておかないといけないので、そこが課題ですね」
この日はスパーをせず、ミット打ちでは手数やコンビネーションを重視して相手をコーナーに追い込むことなどを意識。「変な一発をもらうのが一番怖いので」と打ち終わりにガードすることにも注意を払いながら汗を流した。映像を見た上で、初防衛戦に立ちはだかる相手について印象を語る。
「相手はプレッシャー(圧力)をかけられたら何もできない。強いパンチを打ったら、踏み込んで、ワンツー、ワンツーと打ってきたら強いけど、プレッシャーをかけられたらあまり何もできていない。いくらパンチがあっても、プレッシャーかけられたらその分パンチ力は死ぬ」
村田は7月にロブ・ブラント(米国)との再戦を2回TKOで制し、昨年10月に失ったベルトを奪回。引退覚悟で挑んだリングで、初回から前に出る新たなスタイルでファンを沸かせた。増やした引き出しが次戦も役立つことは必至だ。
バトラーは28勝24KOでKO勝率86%を誇る強打者。弾丸のように次々とパンチを繰り出すことから、「Bang Bang(バンバン)」と呼ばれる。村田は「僕は一戦、一戦なので、あまり先を決めずにやりたい」と目の前のリングを見据えた。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)