井上尚弥、勝負の分かれ目は? ジャッジ3人の採点に見る、全12ラウンドの趨勢
ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のバンタム決勝が7日、さいたまスーパーアリーナで行われ、WBA・IBF王者の井上尚弥(大橋)がWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ち。「世代交代」を宣言したバンタム級頂上決戦を制し、WBSS優勝を果たした。3-0の判定となったが、1人のジャッジはわずか1ポイント差。どのように採点したのか、振り返る。
ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のバンタム決勝が7日、さいたまスーパーアリーナで行われ、WBA・IBF王者の井上尚弥(大橋)がWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ち。「世代交代」を宣言したバンタム級頂上決戦を制し、WBSS優勝を果たした。3-0の判定となったが、1人のジャッジはわずか1ポイント差。どのように採点したのか、振り返る。
【1回】(井上が抜群の入り、いきなりドネアをぐらつかせる)10-9、10-9、10-9 ※ジャッジのポイントはすべて井上から見て
【2回】(ドネアの左フックが直撃、井上は右目上をカット)9-10、10-9、9-10
【3回】(ドネアの左フックに会場がざわつく場面も)9-10、10-9、10-9
【4回】(ドネアが圧力をかけてくるが、井上が有効打で上回る)10-9、10-9、10-9
【5回】(井上が強烈な右を当てる。追い打ちかけるもドネア耐える)10-9、10-8、10-9
【6回】(井上が手数で上回るも、ドネアも一歩も引かない)9-10、10-9、10-9
【7回】(ドネアが盛り返す。ジャブの差し合いで優位に。井上はややスローダウン)9-10、9-10、9-10
【8回】(このラウンドもドネア、井上は圧力に後退する場面目立つ)9-10、9-10、9-10
【9回】(井上の出血目立つ。ドネアの右ストレートをもろに被弾。クリンチで逃れる)9-10、9-10、9-10
【10回】(井上が再び盛り返す。クリーンヒットを当て、場内大歓声)10-9、10-9、10-9
【11回】(左ボディでドネアがついにダウン。立ち上がり、井上は攻勢をしかけるが、仕留め切れず)10-8、10-8、10-8
【12回】(ダメージのあるドネアだが一歩も引かない。両者抱き合い終了。勝敗は判定に)10-9、10-9、10-9
トータル、114-113、117-109、116-111で井上が3-0の判定勝利を飾った。
(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)