井上尚弥は「フェザー級で戦える」 米リング誌記者、アジア3人目の5階級制覇を予想
アジア人の5階級制覇はパッキャオとドネアだけ、井上は“階級の壁”を超えられるか
階級を1つ上げるだけで、パンチ力や耐久力に大きな差が表れる。ここまで無類のハードパンチャーぶりを見せつけてきた井上だが、以前には「スーパーフェザー級だと普通の選手になる。埋もれると思います」と語っていた。「〇階級制覇」の肩書よりも、どれだけ強い選手を倒したかが評価されるのがトレンド。それでも、幾多の名選手が痛感した“階級の壁”を乗り越えることは、ボクシングという競技で大きなことである。
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アジア人では、マニー・パッキャオ(フィリピン)がオスカー・デラホーヤ(米国)と並ぶ世界最多の6階級制覇。この2人を除くと、5階級を制したのはドネアのほかに50戦全勝のフロイド・メイウェザー(米国)ら5人しかいない。日本男子では、井岡一翔(Reason大貴)が6月にWBO世界スーパーフライ級王座を獲得し、日本人初の4階級制覇を達成。パッキャオ、ドネア、ドニー・ニエテス(フィリピン)に次ぐアジア人4人目の快挙だった。
バンタム級に上げて強敵が増えたように、今後も階級を上げれば戦うべき相手が現れる。「彼のボクシングにおける能力は過小評価されていると言っていい。彼ほど強いパンチャーはいない。パウンド・フォー・パウンド(体重差がないと仮定した強さの格付け)で見て、今日における一番強いパンチャーだ」。グレイ氏が期待するように、井上がフェザー級まで制覇すれば5階級となる。まずはドネア戦だが、夢は広がるばかりだ。
(THE ANSWER編集部)