ドネア、計量後はラーメンで5キロ増計画 井上尚弥には「特に何も感じなかった」
11月7日にさいたまスーパーアリーナで行われるボクシング・ダブル世界戦の前日計量が6日、都内のホテルで行われた。ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級(53.5キロ以下)決勝では、WBA・IBF王者の井上尚弥(大橋)が53.5キロ、WBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)が53.3キロで一発クリア。壇上では恒例のフェイスオフが行われたが、ドネアは「何も感じなかった」と冷静だった。
恒例フェイスオフで井上尚弥と対峙「普通に向かい合って目を合わせただけ」
11月7日にさいたまスーパーアリーナで行われるボクシング・ダブル世界戦の前日計量が6日、都内のホテルで行われた。ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級(53.5キロ以下)決勝では、WBA・IBF王者の井上尚弥(大橋)が53.5キロ、WBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)が53.3キロで一発クリア。壇上では恒例のフェイスオフが行われたが、ドネアは「何も感じなかった」と冷静だった。
軽量級の“新旧スター対決”の準備が整った。会場には約200人の報道陣、関係者らでごった返す注目ぶりだ。先に計量台に乗ったドネアは、クリアを確信していたのか、計測途中に両腕を掲げてポーズを取る。結果がコールされると、陣営が奇声交じりの叫び声を上げて盛り立てた。
恒例のフェイスオフで両者は目を合わせた。ピクっと頬を動かす井上に対し、冷静に見つめるドネア。約20秒、見合った後、両者は笑みを浮かべながら握手を交わし、健闘を誓い合った。36歳のレジェンドは、10歳下のモンスターに敬意を示しつつ「特に何も感じなかった。普通に向かい合って目を合わせただけ。このまま明日を迎えたい」と冷静だった。
フライ級からフェザー級まで5階級を制したが、昨年4月までフェザー級だった。WBSS参戦で7年ぶりに2階級下のバンタム級に落とし、初戦、準決勝とも問題なく計量クリア。今回の減量について「普段は130ポンド(58.97キロ)。そこから徐々に落としてきた」と余裕でパスした。
計量後はルーティン通り、水分、サラダ、フルーツでリカバリー。試合までに「10~12ポンド(4.54~5.44キロ)戻す。あとでラーメンを食べに行くよ。夜はステーキだ」と明かした。漫画やアニメ好きの親日家だが「おすすめのラーメン屋? お前が勧めたとこだよ!」と、質問した通訳を指さして笑顔。終始、リラックスムードとなり、アウェーでの減量にも「特に難しくはない。自分の管理によるし、特に環境の変化は関係ない」と経験値の高さを見せた。
バンタム級最強を決める大一番。「トロフィーをリングで掲げることを凄く楽しみにしている」。勝利だけを見据え、通算46試合目のリングに上がる。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)