井上尚弥、KO必至の強打者対決も展開予測不能 「どちらに転んでも…」と判定も視野に
ザワーランド氏KO決着予告も…ドネアは「どのような結果になるかは予想がつかない」
一方のドネアも40勝のうち26KO。“フィリピーノフラッシュ”と呼ばれる左フックをキラーブローとし、KOの山を築いてきた。バンタム級での5戦では4KO。軽量級離れしたパンチ力は衰えていない。
大会プロモーターのカレ・ザワーランド氏が「素晴らしいパンチャー同士。どのような試合になるか想像にたやすい」と興奮気味に話したように、KO決着必至との見方が多数を占めるが、当人たちはあらゆる展開を想定しているようだ。
井上は「体調はすごくいい。最大のパフォーマンスが発揮できる。2戦、最高の形の試合ができているので、決勝も変わらないパフォーマンスを見せたいと思っている」と絶好調を宣言しつつも、「KOでも判定でもどちらに転んでもいい。準備はしてきた。すべては向き合ってから考えていきたい」と多くを語らず。またドネアも「我々のスキルレベル、パワーを考えると、どのような結果になるかは予想がつかない」と話すにとどめた。
倒して勝ってきた“KOの美味”を知るもの同士が上がるリングで、演じられるドラマとは――。一発当たればマットに沈める破壊力をもつ、両者の攻防からは一瞬たりとも目が離せない。
(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)