井上尚弥に繋ぐ 弟・拓真「間違いなく勝てる」 相手は挑発「強敵とやってない」
11月7日にさいたまスーパーアリーナで行われるボクシング・ダブル世界戦の公式会見が5日、都内のホテルで行われた。セミファイナルのWBC世界バンタム級王座統一戦では、暫定王者の井上拓真(大橋)が正規王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)と対戦。拓真は約11か月ぶりの試合へ、勝利を誓った。ウーバーリの戦績は16勝12KO、拓真が13勝3KO。
WBC世界バンタム王座統一戦、井上拓真「兄弟で必ずダブル勝利したい」
11月7日にさいたまスーパーアリーナで行われるボクシング・ダブル世界戦の公式会見が5日、都内のホテルで行われた。セミファイナルのWBC世界バンタム級王座統一戦では、暫定王者の井上拓真(大橋)が正規王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)と対戦。拓真は約11か月ぶりの試合へ、勝利を誓った。ウーバーリの戦績は16勝12KO、拓真が13勝3KO。
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WBA・IBF同級王者の尚弥(大橋)を兄に持つ拓真は、昨年末に行われたタサーナ・サラパット(タイ)との暫定王座決定戦以来、約11か月ぶりの試合。公式会見に臨み「いかに自分のボクシングを出せるか。自分のボクシングを出せれば、間違いなく勝てると思う」と闘志をみなぎらせた。
ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝では、兄の尚弥がWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)と激突。拓真は普段の練習や走り込み合宿でも、いつも一緒に切磋琢磨してきた。厳しい練習を乗り越え「自信しかない」と順調。「しっかり自分が勝って、兄に繋げたい。初の兄弟ダブル世界戦なので、兄弟で必ずダブル勝利したい」と気合を入れた。
周囲を盛り上がりを見せる。陣営の大橋秀行会長は「昨日、4選手の(予備)検診でしたが、4選手とも絶好調。明日の計量も楽しみ。今までにない緊張感で自分自身も満足しています。これ以上言うことはありません」と語気を強めた。井上兄弟の父・真吾トレーナーも「充実した最高の練習ができた。最高の仕上がり。本当に楽しみでしかない」と2人の息子を送り出す心境を明かした。
一方、相手のウーバーリは「チャレンジャーの気持ちでタクマと戦う。自分自身がこの階級でNO.1。改めて自分がNO.1だとお知らせしたい」と無敵をアピール。会見で横に座る暫定王者に「タクマには、ここまで来たことに『おめでとう』と伝えたい。だが、タクマは私ほどの強いボクサーを相手にしたことがない。私のようなボクサーがいることをはっきりと教えてあげたい」と挑発的な言葉を並べた。
WBC同級では、前WBC王者ルイス・ネリ(メキシコ)と前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)が23日(日本時間24日)に米ラスベガスで挑戦者決定戦を行う。ネリ―ロドリゲス戦の勝者が、ウーバーリと拓真の勝者と対戦することが基本線。ウーバーリは「レベルの高い階級。必ず勝つと誓う。そのうえで楽しみたい。応援してくれる日本のファンの前で自分のボクシングをして、自分のことを知ってもらいたい。とにかく勝ちます」と王座統一を宣言した。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)