[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

井上尚弥陣営が見たドネアの印象 36歳生きる伝説が10分間で醸し出す「侍の雰囲気」

ボクシングのWBA・IBF世界バンタム王者・井上尚弥(大橋)が、11月7日にさいたまスーパーアリーナで世界5階級王者ノニト・ドネア(フィリピン)とワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で戦う。30日夜に母国・マニラから来日したドネアは31日、都内で練習を公開。打倒・モンスターに向けて調整を進めた。視察した井上陣営は軽快な動きを見せる強敵をどう見たのか。

公開練習をするノニト・ドネア【写真:浜田洋平】
公開練習をするノニト・ドネア【写真:浜田洋平】

ドネア公開練習、大橋秀行会長はカウンターに最大級の警戒「瞬間的なパンチが凄い」

 ボクシングのWBA・IBF世界バンタム王者・井上尚弥(大橋)が、11月7日にさいたまスーパーアリーナで世界5階級王者ノニト・ドネア(フィリピン)とワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で戦う。30日夜に母国・マニラから来日したドネアは31日、都内で練習を公開。打倒・モンスターに向けて調整を進めた。視察した井上陣営は軽快な動きを見せる強敵をどう見たのか。

 拠点を置く米国でトレーニング後、マニラで時差調整を兼ねた2週間のキャンプを行っていた。マネジャーを務める妻・レイチェルさん、父でトレーナーのノニト・ドネア・シニア氏ら約10人を連れ、8月の決勝発表会見以来の来日。この日はシャドー、ミット打ちを約10分間公開し、切れ味鋭い動きを見せて順調ぶりをうかがわせた。

 井上陣営では、大橋秀行会長や井上の父・真吾トレーナーらが視察。大橋会長は「侍の雰囲気を感じました、覚悟を決めて来ている」と親日家のレジェンドからオーラを体感。身長165センチの井上に対し、ドネアは公称171センチだが、同会長は「意外と背が高い」とし「雰囲気もあるし、パンチも強い。左フック、左アッパーは凄い。今までずっと戦ってきたレジェンドの雰囲気がありますよね」と印象を明かした。

 28日の井上の公開練習では、大橋会長は「スピードの差は大きい」と話していたが、最大の脅威となる点を挙げた。「ベテランになるとスピードが落ちるのは当然。ただ、経験から来るカウンターのタイミング、相手に合わせる瞬間的なパンチが凄い。カウンター(の精度)は年齢とともに変わってくるからね」。16日に37歳になるとはいえ、「フィリピンの閃光」と称される一撃必殺は最大級の警戒が必要だ。

 展開の読みづらい好カード。大橋会長は「(1ラウンド目は)想像がつかない。バババっと行くのか、お互い距離を取って考えて、考えてなのか。二つに一つだと思う。第1ラウンドは凄くピリピリとした緊張感になる。ここ数年にないものになるでしょう」と期待を込めて語る。「(判定決着は)ないと思う。お互いに左フックが強いし、パンチに力が乗る距離が同じ」と緊迫した“斬り合い”と想像した。

1 2 3
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集