松山、無観客試合に「違和感がある」も判断尊重 4打差3位で期待通りの上位キープ
米男子プロゴルフ(PGA)ツアーで日本初開催のZOZOチャンピオンシップは26日、千葉・アコーディア習志野CC(7041ヤード、パー70)で25日に雨天順延となった第2ラウンドが行われた。首位と1打差の3位で出た日本人最多ツアー5勝の松山英樹(LEXUS)は、1イーグル、2バーディー、1ボギーの67で回り、通算8アンダーで首位と4打差の3位。
大雨の影響で安全考慮の無観客試合
米男子プロゴルフ(PGA)ツアーで日本初開催のZOZOチャンピオンシップは26日、千葉・アコーディア習志野CC(7041ヤード、パー70)で25日に雨天順延となった第2ラウンドが行われた。首位と1打差の3位で出た日本人最多ツアー5勝の松山英樹(LEXUS)は、1イーグル、2バーディー、1ボギーの67で回り、通算8アンダーで首位と4打差の3位。首位タイで出た米ツアー歴代2位の81勝を誇るタイガー・ウッズ(米国)は、64で回り、12アンダーで単独首位に躍り出た。
この日は10番左サイドの池の水がフェアウェーにまで溢れていたため、特別措置でティーグラウンドを大幅に前に設置。本来は376ヤードのパー4を140ヤードに短縮し、パー4のまま実施された。松山は出だしの10番第1打をピン左奥4メートルにつけ、第2打はスライスラインを読み切って決めた。
「(140ヤードのパー4は)小学生以来じゃないですか。普通のパー3と思ってやった。パー4のセカンドだと思ってやれば何も変わらない。昨日はいろんな情報で10番が凄いことになっていると聞いていたけど、あれ(池から水が溢れた状態)を見てビックリしましたね」
10番をこう振り返った松山は、イーグルでいきなり単独首位に浮上。11番パー4では、第1打を左の林の中に入れたが、木の間から約170ヤード先のグリーンに乗せ、パーでしのいだ。14番でもバーディーを奪ったが、後半4番でボギーをたたいた。8番パー4はピンそばにつけてバーディーとした。
大雨の影響で安全を考慮し、無観客試合でプレー。初日に1万8000人を集めただけに、プレーヤーとしても応援の差を実感した。「初日の感じからしたら凄く違和感がある。チャンスについても拍手もないまま。それでも集中力を切らさずできた」と松山。日曜日の第3ラウンドは初日のような大観衆が予想される。無観客試合とした判断を尊重する日本のエースは、ファンの期待通り上位で後半戦に突入する。
「違和感はあったけど、コースコンディションのことがあるので仕方ない。来てもらってけがをされても大変。寂しい気持ちもあるけど、今日悪くて明日微妙な位置からスタートするよりいいんじゃないですか」
順延となった25日はホテルで過ごしていたという。早朝から懸命な復旧作業を続けたこともあり、「コースコンディションは最高の状態をキープしていると思う」と感謝。ウッズらを追う展開に「ミスの幅が狭くなっている気がする。パーオン率が高くなっているので、こういうプレーを続けていきたい。いいプレーをすることが皆さんの元気にも繋がると思うので、集中力を切らさず頑張っていきたい」と被害に遭った人々を思った。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)