田村優、接触で肋骨負傷 痛み止め服用でプレー続行も涙「このチームが大好きなんで」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は20日、東京スタジアムで準々決勝が行われ、日本と南アフリカが4強入りをかけて激突。過去2度の優勝を誇る強豪に対し、日本は健闘及ばず3-26で敗れ、涙をのんだ。司令塔として全5試合に先発出場したSO田村優は前半の接触プレーで肋骨を痛め、痛み止めを服用してのプレーだったことを明かした。
司令塔のSO田村が前半に接触で肋骨を痛めた
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は20日、東京スタジアムで準々決勝が行われ、日本と南アフリカが4強入りをかけて激突。過去2度の優勝を誇る強豪に対し、日本は健闘及ばず3-26で敗れ、涙をのんだ。司令塔として全5試合に先発出場したSO田村優は前半の接触プレーで肋骨を痛め、痛み止めを服用してのプレーだったことを明かした。
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最後はベンチで敗戦を見届けた。悔しさをこらえようと思ったが、田村は感極まった。「このチームが大好きなんで……。もう試合ができないんだなと思うと」。強気で鳴らす、背番号10はかみしめるように振り返った。
前半序盤はキックでチャンスを演出する場面もあったが、前半30分過ぎのプレーで相手と接触し、肋骨を痛めた。痛みに耐えてプレーしたが、限界だった。後半8分に松田力也と後退した。
ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)はこの交代について「肋骨が折れたか、その点をハーフタイムに確認しなければならない。控えを出すのか、その段階でとにかくチャンスを考えて、とどまるべきだと考えた」と明かした。
さらに田村も、「プレーはできましたけど、(相手の)プレッシャーもありましたし。注射2、3本うった。しゃべるのもきつい状況だったので」と奮い立たせての強行出場だったことを明かした。
司令塔というポジション上、相手からの厳しいマーク、激しい接触は止むをえないが、日本にとっては大きな痛手になった。
それでも田村は気丈に振り返った。「間違いなく史上最高で最強の素晴らしいチームであることは間違いない。31人全員が素晴らしいプレーヤー。ただ苦しい時代から、やってきてくれた人たちのおかげだと思います」と先輩達への感謝も忘れなかった。
(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)