南アフリカが10トライ圧勝で8強進出決定 レーナックが開始20分で史上最短ハット達成
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は8日、神戸・御崎公園球技場でB組の南アフリカ対カナダが行われ、南アフリカが10トライを奪う66-7の圧勝。4戦を終えて3勝1敗、勝ち点15とした南アフリカは決勝トーナメント進出を決めた。この日はSHレーナックが前半20分までに3トライを決め、W杯史上最短ハットトリック記録を達成。カナダは痛恨のレッドカードで惨敗した。
カナダは前半に痛恨レッドカード、後半に1トライ返すも惨敗
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は8日、神戸・御崎公園球技場でB組の南アフリカ対カナダが行われ、南アフリカが10トライを奪う66-7の圧勝。4戦を終えて3勝1敗、勝ち点15とした南アフリカは決勝トーナメント進出を決めた。この日はSHレーナックが前半20分までに3トライを決め、W杯史上最短ハットトリック記録を達成。カナダは痛恨のレッドカードで惨敗した。
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プール最終戦を迎えた南アフリカは決勝トーナメント進出に向けて、この試合で勝ち点5を奪っておきたいところ。だが、格下のカナダ、かつ4日に行われたイタリア戦から中3日の強行スケジュールとあって、主力を温存する先発メンバーを組んできた。だが、普段は控え組のメンバーにとっては、またとないアピールの場。試合開始と同時に猛烈な勢いでカナダに襲い掛かった。
キックオフリターンで敵陣深くに攻め込むと、ゴールライン手前のラックからボールをつなぎ、CTBデアレンデが先制トライ。さらに、その3分後にはカナダFBコーの蹴ったキックを受けた南アフリカが速攻を展開。最後はWTBヌコシが左隅にトライを決めて、12-0とした。
ここからが圧巻だ。9分に自陣でボールを受けたSHレーナックが、途中ショートパントでディフェンスをかわしながら、約60メートルを独走トライ。17分には敵陣ゴール前のラックからボールを出したレーナックが、そのまま取り込んでトライ。その3分後には、自陣からBK陣でボールをつないで最後は、またもやレーナックがゴールポスト下にトライ。試合開始20分でハットトリックを達成し、W杯最短記録を更新した。
27分にはパスを受けたWTBジェラントがステップでかわしながら右隅にトライ。35分に横からスクラムに入ったカナダLOラーセンがレッドカードの退場処分となると、南アフリカは容赦なく攻め込む。前半終了間際には、敵陣ゴールライン手前でカナダのスクラムから始まったプレーで、パスをインターセプトしたCTBステインがそのままトライ。前半だけで7トライを決め、今大会では前半最多となる47点を挙げて試合を折り返した。
後半も南アフリカのワンサイドゲームになるかと思われたが、数的不利に立たされたカナダが奮起する。キックオフから敵陣へ攻め込むと、45分にカナダボールのスクラムから左にラックを作り、最後はLOヒートンが飛び込んでトライを決めると客席からは大歓声。コンバージョンも決まり、7点を返した。
だが、54分には南アフリカの連続攻撃から38歳ベテラン、HOブリッツが左中央に飛び込んでトライ。65分には敵陣ゴール前のスクラムから左へBKが展開。最後はFBウィレセムがガッツポーズをしながら余裕のトライ。32分には途中出場のPRマルヘルベが相手選手を引きずりながら、10トライ目を挙げた。
(THE ANSWER編集部)