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3位大迫傑、今後どうする? 代表3枠目を「狙う」か「待つ」か、悩ませる選択に

3位の大迫は有力も、今後半年のプランが鍵

 中学時代から全国の舞台で活躍し、長野・佐久長聖高では全国高校駅伝で2度の区間賞を獲得。早大4年時には1万メートルでモスクワ世界選手権に出場し、卒業後には3000メートル、5000メートルで日本記録をマークした。16年日本選手権は両種目で2冠に輝き、リオ五輪出場を叶えた。

 42.195キロの日本記録保持者として目指す東京五輪。今大会で内定を決められなかったが、3位は「最低の最低限」という通り、望みは十分にある。今後は「MGCファイナルチャレンジ」として残り1枠を懸け、対象大会となる12月の福岡国際、来年3月の東京、同3月のびわ湖毎日のいずれかで自身の日本記録より1秒速い設定タイム2時間5分49秒を切った最上位者が内定する。同タイムを切った選手がいなければ、今レースの3位選手、つまり大迫が代表となる。

 今レースで悔しさを味わった選手たちは、記録の出やすい冬のレースへと照準を合わせる。大逃げに失敗した設楽の自己ベストは出場選手中2番手の2時間6分11秒、同3番手の井上大仁は2時間6分54秒、服部勇馬は同4番手の2時間7分27秒。今大会4位以下の選手は、3月までに日本新を出すのが絶対条件と厳しい状況だ。しかし、東京五輪のスタートラインに立つために、どの選手も死に物狂いで“大迫超え”の日本新を目指す。この切符争いのクライマックスに対し、大迫は今後半年間のプランをどうするのか。

「正直、気の抜けない状態になってしまったけど、コーチと相談して決めていきたい。コーチとしっかり話をして、記録を狙っていくのか、誰も出ない、出せないというていでしっかり練習をしていくのか、考えてやっていきたい。待つしかないのか、それともまた自己ベストを狙っていくのか、しっかり考えていきたい」

 他の選手が日本記録を出せば、大迫はそれを上回る記録を3月のびわ湖毎日までに出す必要があるが、他選手の結果を受け、短期間の調整で自己ベストを出せるほど甘くはない。今からじっくりと東京五輪を見据えて調整すれば、大舞台でより輝く可能性が高まるだろう。しかし、他の選手が日本記録を出した瞬間に……。

 日本記録を狙うのか、結果を待つのか、または他の選択肢に歩を進めるのか。大迫の決断次第で3枠目の行方が変わっていくかもしれない。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)


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