3位大迫傑、今後どうする? 代表3枠目を「狙う」か「待つ」か、悩ませる選択に
マラソングランドチャンピオンシップ(MGC・明治神宮外苑発着)が15日に行われ、30人が出場した男子は中村匠吾(富士通)が2時間11分28秒で1位となり、2時間11分36秒で2位の服部勇馬(トヨタ自動車)とともに東京五輪に内定。日本記録保持者の大迫傑(NIKE)は終盤で競り負け、2時間11分41秒で3位に終わった。残り1枠は今後3つの対象大会で争われる。
残り1枠、他選手は3つの対象大会で大迫超えの日本新記録が絶対条件
マラソングランドチャンピオンシップ(MGC・明治神宮外苑発着)が15日に行われ、30人が出場した男子は中村匠吾(富士通)が2時間11分28秒で1位となり、2時間11分36秒で2位の服部勇馬(トヨタ自動車)とともに東京五輪に内定。日本記録保持者の大迫傑(NIKE)は終盤で競り負け、2時間11分41秒で3位に終わった。残り1枠は今後3つの対象大会で争われる。
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優勝候補の一人だった大迫は、大粒の汗を拭った。強さを求める男に充実感はない。まさかの3位。トップのゴール時に28.8度を記録した暑さの中で懸命に戦ったが、終盤で力尽きた。
「2番以内を狙っていたので非常に残念ですけど、最低の最低限というか、なんとかつながったのかなと。(東京五輪とほぼ同じコースで)雰囲気というか、沿道の方の応援も大きかったですし、その中では(途中棄権した)東京マラソンからしっかり落ち着いて走れたかなと。前の2人が強かった。そこを認めて、しっかりと今後力をつけていきたい」
17年からマラソンに参戦し、初マラソンのボストンマラソンで3位。18年10月のシカゴマラソンでは2時間5分50秒の日本記録を打ち立てた。しかし、3月の東京マラソンでは30キロ手前で棄権。そこから這い上がってきたが、今大会での五輪内定は得られなかった。
設楽悠太が13日の会見で宣言した通り、大逃げのレースを展開。一時は2位に2分以上もの差をつける独走だった。ライバルに対し、大迫は「(設楽が)出るかもしれないと思っていたけど、暑さとかついていくリスクとかあるので、後ろで構えて、リスクマネジメントじゃないですけど、追いつけるという可能性を残していった」と冷静に足を回す。37キロ過ぎ、中村、服部とともに設楽を逆転した。
しかし、自身も右脇腹に手をやるなど苦しい表情を見せた。以降は上り坂。中村がスパートをかけると、ついていけない。残り1キロを切って、服部にも抜き去られた。
「最後に出ようかなと思っていたけど、最後2キロくらいで足がつって。最後の坂というか、どこのレースでも同じなんですけど、足をしっかり残しておかないといけないと凄く感じた。ラスト1000メートルくらいから仕掛けられたらいいなと思っていたんですけど、足が残っていなかった。最後1キロで差が出た。
トレーニングに関してはしっかりできていたので自信はあった。やはりマラソンというのは前半の気持ちの余裕とか、最後の難しさを感じたし、それをこれから生かしていけたら。(初開催のMGCは)他のレースを変わらないですし、非常にレベルの高い国だなと感じましたし、しっかり練習をしていかないといけないと感じた」