前田穂南がドキドキV会見 高橋尚子ら“大物質問攻め”に30秒沈黙も「それは…」
増田明美さん、野口みずきさん、高橋尚子さんと“大物”から質問相次ぐ
ここから解説で会場にいた女子マラソン界のレジェンドたちからの質問が続く。“細かすぎる解説”でお馴染みの増田明美さんから「どのくらいのペースを刻んで行こうと思っていたら、後ろがいなくなっていたのでしょうか?」と聞かれ、「ペースはあまり気にしていなくて自分の中の感覚で走りました」と、ありのまま返答。「ああいう度胸のある走りは自信がないとできない。一番、自信を持つことができた練習は?」の問いに「30キロ、20キロの変化走で最後の1キロのスピードの切り替えを何回かしてきた。それが自信が持てた」と明かした。
次にマイクを握ったのは、04年アテネ五輪金メダリストの野口みずきさん。「今回は早くから一人旅になった。何をイメージしながら走ったのでしょうか?」という質問に「とりあえずリラックスと思いながら走った」と率直に回答。続けて「何か、東京五輪のことを思い浮かべながら走ったのかなと感じたのですが、それはなかったですか?」と先輩に聞かれて「それは……」と沈黙。緊張する前田に「それはなかったんですね」と野口さんが“締め切る”ことになり、会場は笑いに包まれた。
最後は00年シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんから質問。「これまでいろんな経験してきましたが、どんな経験が生きましたか?」と聞かれ「え~っと……去年の大阪国際でチャレンジしたレースをして、今回のレースもそういうことをやっても、やっても……あっ、去年の大阪国際でチャレンジしたことが今回のレースでも自信を持って、いろいろな走りの展開ができるという自信があって、走りました」と振り返った。
強気のレースとは裏腹に緊張を隠し切れない会見となった。それでも、堂々の優勝で夢舞台の切符を掴んだことは変わりない。今後については「今大会しっかり優勝して五輪切符を取ったので、切り替えて、世界で戦えるように金メダルを目指して練習に取り組んでいきたい」と胸を張った23歳。来年の東京五輪に向けてニューヒロインが誕生した。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)