「カギは初戦のロシア戦」 8強へ、4年前の奇跡を知るホラニ龍コリニアシが強調するワケ
ロシアとの開幕戦が8強入りへの鍵を握る
そのホラニ氏が実質上過去最強と評価するジェイミー・ジャパンだが、自身は果たせなかったベスト8進出という目標については、独自の視点でカギを握る試合を挙げる。
「トップ8に入るためには、アイルランド、スコットランドから最低1勝が必要だけれど、僕は勝てると思います。でも、いちばん重要なのは、開幕戦だと思いますね。初戦で当たるロシアは曲者です。お化けみたいなチーム。何をしてくるかわからない、いちばん怖い相手だと思います。エディーさんのときも1度やりましたけど、前半はかなりやられていた。このロシアとの開幕戦でジャパンが乗れるか乗れないかが、その後の試合にも影響するはずです。ロシアどうこうよりも、自分たちのやるべきことをちゃんと明確にして、しっかりと大差で勝つ、叩き潰す。そこがすごく重要だと思う」
8月29日に確定したワールドカップ・メンバー31人の中で、ホラニ氏が活躍を楽しみにしているのが、同じ1981年生まれで、4大会連続の出場となる“トモ”ことLOトンプソンだ。
「トモは、プレーで見られる通りの選手です。生真面目です。でも周りを楽しくしてくれるし、もちろん日本語が上手いので言葉で伝えることもたくさんありますが、それ以前に背中で引っ張ってくれる選手なんです。
日本代表が勝つためには、こういう選手が重要です。アタックが大好きなボールキャリアはメンバーの中に沢山いますが、働く人が必要です。エディー・ジャパンには、そういう選手が多かったですね。でもボールキャリーできる選手が3、4人いるのに『僕も』ってボールを持ちたがる選手ばかりになると、もうチームは機能しなくなる。ボールキャリーは、だいたい誰でもできるんです。だから、トモみたいにボールを生かすことに徹する選手が必要なんです」
とあるイベントで、15年大会後に現役を引退した廣瀬俊朗と会ったときも、「“おじいちゃん”すごいね! 俺たちは80分(プレーするの)は無理だよ」と2人で笑いながら、盟友の活躍に期待を込めたという。