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桃田賢斗が25歳の決意、もう視線は前へ 世界選手権V2は「そんなこともあったなと…」

日本バドミントン協会が主催するファン感謝イベント「バドミントンフェスタ2019」が1日に品川区立総合体育館で開催され、世界選手権で男子シングルスの2連覇を飾った桃田賢斗(NTT東日本)は、トークショーで「これから五輪レースが続いて、きついところもあると思うけど、今日は楽しく話すことができたので、また頑張っていきたい」とファンからの声援を受けて気力を蓄えた様子だった。なお、来年のダイハツヨネックスジャパンオープンは、2020年9月22日~27日に横浜アリーナで開催されることが発表された。

25歳の誕生日を祝福される桃田賢斗【写真:平野貴也】
25歳の誕生日を祝福される桃田賢斗【写真:平野貴也】

「バドミントンフェスタ2019」に登場、ファン1200人が集まる

 日本バドミントン協会が主催するファン感謝イベント「バドミントンフェスタ2019」が1日に品川区立総合体育館で開催され、世界選手権で男子シングルスの2連覇を飾った桃田賢斗(NTT東日本)は、トークショーで「これから五輪レースが続いて、きついところもあると思うけど、今日は楽しく話すことができたので、また頑張っていきたい」とファンからの声援を受けて気力を蓄えた様子だった。なお、来年のダイハツヨネックスジャパンオープンは、2020年9月22日~27日に横浜アリーナで開催されることが発表された。


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 トークイベントの最後には、この日25歳の誕生日を迎えた桃田にサプライズのケーキが登場。世界選手権の表彰台の上で撮影された写真がデザインされたケーキをチームメートに食べさせてもらった桃田は「こんなに大勢の人に祝ってもらったことは、ない。良い1年にできるように頑張っていきたい」と喜んだ。

 桃田は、いまや、バドミントン界の広告塔だ。2020年東京五輪の金メダル候補として期待は高く、人気、注目度ともに上昇中。イベントでは、登場するなり、黄色い声援を浴びた。スイスのバーゼルで行われ、8月25日に閉幕した世界選手権では、圧倒的な強さを見せた。全6試合をストレートで勝利。1ゲームも取られることなく、勝ち続けた。決勝でアンダース・アントンセン(デンマーク)を破った試合は、日本国内で生中継された。国内のバドミントンファンにとっては、桃田の試合をテレビで見られるだけでなく、自らの好きな競技が世の中に高く評価されることも喜び。競技普及への貢献度は高い。

 1200人が集ったファン感謝イベントは、桃田にとって、自らを支える人たちに直接触れる貴重な機会。イベント後の取材では「(東京五輪を迎える年齢である25歳の)初日から盛大に祝ってもらい、ケーキも食べて、エネルギーをもらった。今年1年、厳しいと思うけど、一つひとつ自分らしく頑張りたい。普段、ファンと接する機会はないので、笑顔で会話ができて新鮮で楽しかった。たくさんのファンの人に応援されていることを実感できたので、また皆さんに良い試合を見せられるように頑張りたい」と、今後も活躍し続けることを誓った。

 世界選手権の2連覇からまだ1週間しか経っていないが、桃田は「優勝した瞬間が一番嬉しくて、日にちが経つと、そんなこともあったなという感じになり、もう次に切り替えている」と次を見据えている。次戦は、17日開幕の中国オープン。BWFワールドツアースーパー1000という、世界選手権に次ぐ格付けの大会だ。初戦の相手は、2008年、2012年五輪連覇のレジェンド、林丹(リン・ダン=中国)。いきなりファン注目のカードだが、誰が相手でも立ち止まるわけにはいかない。大目標の五輪は、まだ1年続く五輪レースの先。25歳の充実した1年を地道に勝ち続けた先に、栄光は待っている。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)




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