31日開幕のW杯で大黒柱として期待の八村、米記者も高く評価

　バスケットボールのW杯（中国）が31日、開幕する。日本代表の大黒柱としての活躍が期待されるウィザーズ八村塁。日本人史上初のNBAドラフト1巡目指名された八村について、米国の記者は「ルイは姚明（ヤオ・ミン）に続くインパクトを残すだろう」と活躍を展望。2002年全体ドラフト1位でオールスター8度出場の中国人ビッグマンに続く、アジアにおけるバスケットボールの象徴になると予想している。

　7月のNBAサマーリーグでベールを脱ぎ、中国でのW杯に向けた、24日のドイツとの親善試合では両軍最多の31得点を叩き出すなど充実の仕上がりを見せている八村。マイアミ・ヒートを中心に長年NBA取材を続けている米スポーツ専門メディア「ファイブリーズンズ・スポーツ」のネキアス・ダンカン記者はTHE ANSWERの取材に対し、八村に対する高い期待を明らかにしている。

「彼の身体能力は明らかに凄いよ。気に入っているんだ。身長6フィート8（203センチ）でウィングスパンは7フィート2（218センチ）、あって運動能力も極めて高い。NBAのコートにいかに適応できるかが最大のカギだろう。大学時代は見事な成長曲線を示してくれた。継続性が重要だね」

　恵まれた身体能力とサイズを高く評価した。ゴンザガ大ではカレッジ最優秀スモールフォワードに選出されたが、急成長ぶりも称賛している。

　エースのジョン・ウォールが長期離脱中のウィザーズ。チーム再建中の今季、ルーキー八村が先発の座をつかむ可能性は高いと見ている。

「ウィザーズもゆっくりと育てるだろう。NBAのスピードに慣れる必要もある。だが、ウィザーズには今スモールフォワードがいないので、ルイはその役割を担う適役にも見える。ルイは先発候補には十分に入る資格はあると言える。開幕スタメンなら驚きだが、シーズンの4分の1を過ぎた辺りなら十分可能性はあると思うよ」