八村塁が分析、“BIG3”の課題は100点超の失点「僕が思うのはディフェンスでもっと」
バスケットボール世界ランク48位の男子日本代表は14日、同38位のニュージーランド代表との強化試合(カルッツ川崎)を行い、米プロバスケットボール(NBA)のウィザーズ・八村塁がSFで先発出場。
渡邊雄太、ファジーカスの豪華共演も不発、八村は課題を冷静に分析
バスケットボール世界ランク48位の男子日本代表は14日、同38位のニュージーランド代表との強化試合(カルッツ川崎)を行い、米プロバスケットボール(NBA)のウィザーズ・八村塁がSFで先発出場。八村が両軍最多の19得点、9リバウンドを記録するなど、日本の誇る“ビッグ3”が競演したが、日本は87-104で敗れた。3ポイントシュートだけで39点を奪われるなど、大量失点で格上相手に連勝とはならなかった。
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八村、渡邊雄太、ファジーカス・ニック、篠山竜青、田中大貴が先発。NBAグリズリーズとツーウェー契約を結ぶ日本人2人目のNBAプレーヤー・渡邊は、右足首負傷から復帰し、10分限定で出場した。身長203センチの八村、206センチの渡邊、210センチで元NBAプレーヤーのファジーカスの“ビッグ3”が競演。しかし、序盤から失点を許し、攻撃でも精彩を欠く展開が続いた。八村はこう振り返る。
「チームではちょっと悪くて、前半切り替えて後半に入ったが、相手もワールドカップも出場している強豪国の一つ。中では止められず、今日は負けてしまったが、これから頑張りたい。相手もやっぱり、そこらへんのチームじゃない。前回よりも厳しいマークをしてきた」
99-89で勝利した12日のニュージーランド戦とは対照的な結果。ファンが待ち望んだビッグ3の攻撃力に期待が集まる中、八村は「皆さんが注目するのはオフェンスだと思いますけど、僕が思うのはディフェンスでもっと影響を与える3人だと思う」と言い切る。過去の日本にはなかったサイズがそろうチームの課題は守り。しかも、それは連携面ではないという。
「システムというか1対1で負けている。カバーできないというよりか、カバーしようのない抜かれ方をして、チームとしてディフェンスが回っていかない。しっかりやらないといけない」
組織の問題ではなく個の問題であると強調。自身はNBAデビューはしていないとはいえ、世界最高峰の舞台を踏む実力がある選手が3人いる。その中でまずは個の力で相手に勝ちつつ、チーム力を高めることを課題としているようだ。
世界ランクで格上のニュージーランドにとっても、W杯に向けて連敗は避けられないところで意地を見せてきた。特に前回35得点と大暴れした八村へのマークは、より一層厳しくなった。八村も「今回の試合では全然違った。相手も前回より当たりが強くなっていた」と説明。「ディフェンスでもだし、リバウンドでも当たり負けしている。負けないで強くどんどん当たらないといけない」と振り返った。