井上尚弥に肉薄 “悪童”ネリがリング誌最新格付けでバンタム級1位昇格、テテ上回る
ボクシング前WBC世界バンタム級王者で同級1位ルイス・ネリ(メキシコ)は7月20日(日本時間21日)にフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に9ラウンドKO勝ち。昨年3月の山中慎介とのタイトルマッチの前日計量で体重超過で王座を剥奪されて以来、無冠状態となっている問題児だが、米ボクシング専門誌「ザ・リング」が発表した最新版格付けで、バンタム級1位に昇格。
4団体の統一ランキング最新版、井上が王者、ネリがテテを超えて1位に
ボクシング前WBC世界バンタム級王者で同級1位ルイス・ネリ(メキシコ)は7月20日(日本時間21日)にフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に9ラウンドKO勝ち。昨年3月の山中慎介とのタイトルマッチの前日計量で体重超過で王座を剥奪されて以来、無冠状態となっている問題児だが、米ボクシング専門誌「ザ・リング」が発表した最新版格付けで、バンタム級1位に昇格。リング誌選定の“同級王者”のWBA&IBF世界王者の井上尚弥(大橋)に肉薄している。
17階級のボクサーの実力を比較するパウンド・フォー・パウンド(PFP)で有名なリング誌だが、階級毎にボクサーの実力を格付けしている。
最新版のバンタム級のランキングでは異変が起きた。チャンピオン井上は不変だが、WBC世界王者のノーディン・ウーバーリ(フランス)が5位から4位に昇格。そして、問題児ネリも存在感を示している。
「ルイス・ネリは教科書通りのリバーショットでフアン・カルロス・パヤノを下した。パッキャオ対サーマンのアンダーカードで9ラウンドで、(パヤノを)立ち上がる意思を示せないままキャンバス上で苦悶に追い込んだ。ネリは1位に浮上した」
こう寸評をつけている。WBO世界王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)と入れ替わる形で、ネリが2位から1位に浮上。5月のWBSS準決勝エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦の259秒KO勝利でリング誌選定バンタム級王者に輝いた井上に肉薄する格好となった。
井上とWBSS決勝で戦うWBAスーパー王者のノニト・ドネア(フィリピン)は3位。教科書通りのボディ撃ちで難敵パヤノを沈めた悪童は無冠ながら不気味な存在感を示している。
(THE ANSWER編集部)