猛攻を受けた際の対応に注視も「これまで目にしている限りはほぼ完璧な選手」

　5月にグラスゴーで行われたWBSS準決勝の衝撃的な259秒KOを目の当たりにしたフランプトン。運動力学の観点からモンスターを分析し、生体力学的に完璧な動作と連動性が井上の規格外のパワーを生み出していると分析している。続けて「基礎技術」という項目でもフランプトンは鋭い視線を注いでいる。

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「カネロのようにイノウエは基礎技術も素晴らしい。我々が注視していくべきところは、深刻なプレッシャー下でどんな動きを見せるか、だ。いかにショットを交わし、猛攻の際にどんな挙動を見せるのか？　我々がこれまで目にしている限りでは、イノウエはほとんどパーフェクトな選手だけどね」

　キャリア全勝中のモンスターだが、ここ3試合は世界チャンピオンを合計441秒でKOする無双ぶりで、追い詰められるシーンは皆無。実際に劣勢に立たされた場面がほぼないモンスターだけに、窮地に立った時にいかに対処するのか。問題提起した2階級上の元チャンプだが、最終的には「ほぼ完璧」と手放しで絶賛していた。