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サンウルブズの参戦も? 清宮副会長の“野望”ラグビー「新プロリーグ」構想とは

「資源」を「資産」に変えていくことができるか

 同副会長はスポンサーについても「僕たちの感覚としては、ラグビーの資源って、本当にたくさんある。それを資産に変えていくことによって、これから日本のラグビーが大きく変わっていく可能性がある」と好感触を得ているようだ。プロリーグを運営するために大きな柱となる放映権料など大口の資本投入がどこまで得ることができるかは、同副会長らの手腕に期待するしかない。

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 一方で、参画チームの運営も簡単な問題ではない。多くの参画候補チームは、現在所属する企業からの出向や、企業自体がチームに資本投入する形態になる可能性が高い。しかし、選手の生活がどこまで補償されるのかは現時点では未知数だ。同副会長は「Bリーグのような1億円プレーヤーが生まれてほしいし、さらに5億、10億という選手が生まれることは、子供がそのスポーツに憧れるためにも重要」と語ったが、多くの選手が生活面で路頭に迷うようなことになれば、“あこがれ”とは正反対の状況になりかねない。

 本拠地の策定も、ハードルは低くない。トップリーグチームの多くが東京などの大都市に集中する中で、ワールドカップ開催都市を軸にした地方を本拠地とするメリットがなければ、移転のハードルは低くはない。

 指導者としては早大、サントリー、ヤマハ発動機と、就任したチームを常に強豪チームに変革させてきた清宮副会長。斬新で、柔軟な発想は、協会運営、新リーグ立ち上げにも大きな推進力となる期待は高い。開幕が近づくワールドカップで日本代表が4年前のような活躍を見せることができれば、清宮構想にとっても相当な力強い追い風となる。

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)


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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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