ボルトは小学生とピッチ数は同じ? 元五輪ランナーが“目から鱗”の豪華かけっこ授業
国際アスリート育成協会(IAEC)が23日、東京都市大付属小の児童を対象とした課外授業を東京・世田谷区の同校グラウンドで行い、約70人が参加。陸上の04年アテネ五輪代表の伊藤友広氏がロンドン五輪で400メートル障害出場の館野哲也と走り幅跳びの猿山力也とともにランニング教室を行い、小学1~6年生の生徒に“目からウロコ”の走りのイロハを説いた。
アテネ五輪代表・伊藤友広氏が現役選手2人と小学生に特別授業
国際アスリート育成協会(IAEC)が23日、東京都市大付属小の児童を対象とした課外授業を東京・世田谷区の同校グラウンドで行い、約70人が参加。陸上の04年アテネ五輪代表の伊藤友広氏がロンドン五輪で400メートル障害出場の館野哲也と走り幅跳びの猿山力也とともにランニング教室を行い、小学1~6年生の生徒に“目からウロコ”の走りのイロハを説いた。
伊藤氏が中心となり、2人の現役選手を迎えて行われたランニング教室。最初に実施した1、2年生クラスでは、走りの基本となる姿勢の大切さをレクチャーした。地面の反発を正しく走りに生かすため「胸を反らせない」「お尻を突き出さない」などチェックポイントを挙げ、スキップやもも上げで20メートル程度の距離を走った。
五輪経験者の現役選手が一般の小学生を指導するという、なんとも豪華な機会。通常のランニング教室では、一緒にアスリートと時間を過ごすことに主眼を置いた“思い出作り”になってしまうこともあるが、ランニング指導のプロ組織「0.01」を主催する伊藤氏の下、わかりやすく的確な言葉で子供たちに「走りのコツ」を伝えた。
「まずは走ることが楽しいと思ってもらうことが大事」という伊藤氏の言葉通り、常に明るい雰囲気の下、最後は伊藤氏、館野、猿山も参加し、リレー対決で約90分の教室を締めくくった。続いて行われた3~6年生クラスでは、質疑応答コーナーでなんとも興味深い質問が飛び出した。
児童の質問は「どうしたら大きな歩幅で走れるか?」。これに対し、伊藤氏は世界最速男を引き合いに出し、ストライドの重要性を解説した。ウサイン・ボルトのピッチは1秒間に約4.5回転で、この回転数は小学生とも差はないという。
「走りの速度はピッチ×ストライドの計算式で求められる。ボルト選手は回転数が同じでも、ストライドが大きいから速く走れるんです」