村田諒太、世界王者28人指導の78歳名伯楽が“受け身癖”指摘「怖がらずに前に…」
ボクシングの前WBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)が13日、都内の所属ジムで練習を公開した。7月12日にエディオンアリーナ大阪で同級王者ロブ・ブラント(米国)と対戦。昨年10月に米ラスベガスで王座を奪われた因縁の相手とのリベンジマッチに向けて調整した。
世界的名トレーナーのケニー・アダムス氏はブラント攻略へ「足を止めろ」
ボクシングの前WBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)が13日、都内の所属ジムで練習を公開した。7月12日にエディオンアリーナ大阪で同級王者ロブ・ブラント(米国)と対戦。昨年10月に米ラスベガスで王座を奪われた因縁の相手とのリベンジマッチに向けて調整した。今週は世界的名トレーナーが戦術の助言に駆け付け、王者攻略へのヒントをもらっている。
プロで28人の世界王者の指導に携わってきたケニー・アダムス氏が9日に来日し、村田はアドバイスをもらっている。1984年ロサンゼルス五輪で米国代表コーチ、88年ソウル五輪で同代表監督を務め、計19個のメダル獲得に導いた78歳の名伯楽。現在は世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)のメイントレーナーを担当する同氏は、王座陥落した際の村田の印象を語った。
「ムラタは待ちすぎていた。右ストレートが一番の武器だが、前回は思ったほど打ち込めなかった。先に攻撃をさせすぎて、自分から打てなかった」
昨年10月、村田はブラントの素早い連打、フットワークに翻弄されてポイントを失った。体勢が崩れたままの反撃は空振り。スピードの差が明らかとなり、0-3の大差判定負けで王座を手放すことになった。リベンジには何が必要なのか。今週、スパーリングを見守ったアダムス氏は語る。
「今回は自分から先に仕掛けることをやった方がいい。相手はフィジカルも強い。足を止めさせるためにボディーから崩していかないといけない。ブラントはトリッキーな動きをする部分もある。パンチの打ち方も読みにくい。打つ角度とかね。ボディーで足を止めるべきだ」
村田にとって、ワンツーからの左ボディーは強力な武器だ。長所を生かし、ブラントの動きを止めることが最低条件。さらに、受け身となってしまう“待ちの姿勢”の改善も大切な要素のようだ。