「そこまで大ごととは思わなかった」マクドネル戦との違い

　ネルソン氏は昨年5月のバンタム級転向初戦となったジェイミー・マクドネル（英国）とのタイトルマッチと今回のKO劇を比較している。当時も1回112秒での圧巻のKO劇だったが、「イノウエがマクドネルと戦った時は、そこまで大ごととは思わなかった。今度はロドリゲス相手に、あれをやってのけたんだぞ！」と興奮しきりだ。

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　続けて「あと、最高の部分は彼の態度。気に入ったね。試合後にいかに（ドネアを）尊敬しているのか示していた。本当に本当に良かった」と言及。異次元の力を見せつけた試合後のリングで、頂点を争うノニト・ドネア（フィリピン）に尊敬の気持ちを示すことを忘れなかった人間性も含め、“エンターテイナー”の異名を取ったネルソン氏は絶賛していた。

「この男はアサシン（暗殺者）だよ。この男は主役だよ。パウンド・フォー・パウンドのトップ5だよ」。衝撃のKO以降、紳士の国に井上を称賛する声が多く聞かれ、ファンは増殖しているが、名王者も「Naoya Inoue」に心を奪われた一人のようだ。