錦織が恩師チャンコーチ偉業の質問に茶目っ気「その時は生きていなかった」
26日に行われた全仏オープンテニス1回戦で、カンタン・アリス(フランス)をストレートで下した錦織圭(日清食品)が試合後の記者会見で報道陣の笑いを誘った。
17歳で優勝した1989年全仏オープンの偉業から30年
26日に行われた全仏オープンテニス1回戦で、カンタン・アリス(フランス)をストレートで下した錦織圭(日清食品)が試合後の記者会見で報道陣の笑いを誘った。
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会見場が一気に和んだのは、恩師マイケル・チャンコーチについての質問が飛んだ時だった。チャンコーチと言えば、1989年の全仏オープンで17歳3か月の若さで優勝。これは男子テニス四大大会を通じて最年少優勝記録となっている。この偉業から30年目の今年は、大会前から大きな話題となっていた。
会見でチャンコーチの偉業についての思いを問われた錦織は、「今はもちろん考えられないですね。17歳で優勝するというのは、なかなか。プラス、5セットだし。メンタル的にもまだ成長し切れていない部分は、多分ジュニアの頃はあるので、その頃にグランドスラムで優勝するっていうのは……」と驚嘆。だが、次の瞬間に「う~ん、昔は……」と考え込んだかと思うと、「(僕は)その時は生きていなかったんで分からないんですけど」といたずらっぽく笑いながら言葉をつなぎ、報道陣から笑いを誘った。
錦織はチャンコーチが全仏優勝を飾った1989年生まれだが、誕生日は12月29日。男子シングルス決勝が行われた6月11日には、まだこの世に生を受けていなかった。
これまでの全仏では準々決勝進出が最高の錦織だが、恩師の偉業から30周年の節目に初優勝ともなれば、これ以上の恩返しはないかもしれない。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)