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井上尚弥のため、サウジまで飛んだ“日本の応援団” 偶然知り合ってLINE交換…ファンの関係を聞いてみた

ボクシングの世界スーパーバンタム級(122ポンド、55.34キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が27日に、サウジアラビアの首都リヤドで、WBC世界同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨む。26日には前日計量が行われ、井上が55.11キロ、ピカソが54.93キロでクリア。計量の様子は一般公開され、現地に集まった日本人ファンは一致団結。熱いエールを送った。

サウジアラビアで選手たちにエールを送った日本人ファン【写真:荒川祐史】
サウジアラビアで選手たちにエールを送った日本人ファン【写真:荒川祐史】

井上尚弥VSアラン・ピカソには多くの日本人ファンも

 ボクシングの世界スーパーバンタム級(122ポンド、55.34キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が27日に、サウジアラビアの首都リヤドで、WBC世界同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨む。26日には前日計量が行われ、井上が55.11キロ、ピカソが54.93キロでクリア。計量の様子は一般公開され、現地に集まった日本人ファンは一致団結。熱いエールを送った。

 異国の地で声援が響いた。一般公開された今興行の前日計量。日本人ファンは約30人集まり、選手たちに熱視線を注いだ。井上の対戦相手ピカソが登場すると、ピカソ陣営から「ピカソコール」が起きた。続いて、モンスターが現れると日本人ファンも「尚弥!尚弥!」と叫んだ。井上はファンたちの声援に応えるように右手の拳を掲げた。

 即席の応援団に話を聞くと驚きの関係性が明らかになった。大阪市から来たという陶芸家の松木友紀さんは井上のグローブをイメージした陶器の手作りショルダーバッグを持参。井上のロゴや今興行を主催する「リヤドシーズン」のマークが施されており、重さは約2キロ。網目やしわまで再現したこだわりの逸品だ。「私は元々キックボクシングをやっていたのですが、いつのまにか井上選手のファンになっていた」と笑顔を見せた。

井上尚弥をイメージした陶器のグローブのショルダーバッグを持参した陶芸家の松木友紀さん【写真:澤田直人】
井上尚弥をイメージした陶器のグローブのショルダーバッグを持参した陶芸家の松木友紀さん【写真:澤田直人】

 5月のラモン・カルデナス(米国)戦を米ラスベガスで初観戦した米フロリダ州在住のKikoさんは、9月の前戦で、松木さんと偶然知り合った。名古屋・IGアリーナのトイレで陶器のグローブを持った松木さんに声をかけ、意気投合。その場でLINEを交換しサウジで合流する計画を2人で練った。Kikoさんは21日にサウジ入り。「絶対に間に合うよう、試合があるとわかった日に飛行機を取りました」と明かす。井上については「私みたいにボクシングを知らなかった人をここまで夢中にさせてくれた。本当に侍のようで人として魅力がある」といい、「お友達もできました」と喜んだ。

 甲冑をまとった選手たちのイラストが描かれた公式パーカーを購入した飲食店員の柳綾香さんは「周りに『サウジまで行くんだ』と驚かれましたが、実際に来てみたら日本の方が思ったよりも多かった。嬉しい気持ちでいっぱいです」とはにかむ。交際相手の荒瀬航さんは「メイン(井上)とセミ(中谷潤人)をしっかり勝ってもらいたい」と力を込めた。

 同興行はメインイベントで井上とピカソが激突。前WBC&IBF世界バンタム級統一王者の中谷潤人(M.T)はWBC世界スーパーバンタム級10位セバスチャン・エルナンデス(メキシコ)と対戦する。前WBA&WBC世界フライ級統一王者の寺地拳四朗(BMB)がIBF世界スーパーフライ級王者ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)に挑戦する予定だったが、ガルシアが公開計量後に体調を崩し中止に。代替試合は行われず、興行は計4試合になる見通しだ。

(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)

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