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井上尚弥へ大胆提言「強い相手が必要」 “BIGマッチ”実現に関心「もしかしたらバムと…」英プロモーターの思惑

ボクシングの大型興行「The Ring V: Night of the Samurai(ナイト・オブ・ザ・サムライ)」に出場する選手たちが25日、サウジアラビアの首都リヤドで公式会見に出席した。この日、会見の司会を務めた英興行大手・マッチルーム社でプロモーターを務めるエディー・ハーン氏が取材に応じた。

公式会見に出席した井上尚弥(中央左)と司会を務めたエディー・ハーン氏(右端)【写真:荒川祐史】
公式会見に出席した井上尚弥(中央左)と司会を務めたエディー・ハーン氏(右端)【写真:荒川祐史】

エディー・ハーン氏が会見後に取材対応

 ボクシングの大型興行「The Ring V: Night of the Samurai(ナイト・オブ・ザ・サムライ)」に出場する選手たちが25日、サウジアラビアの首都リヤドで公式会見に出席した。この日、会見の司会を務めた英興行大手・マッチルーム社でプロモーターを務めるエディー・ハーン氏が取材に応じた。

 興行では世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)がWBC世界同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)との防衛戦に臨む。また、前WBA&WBC世界フライ級統一王者の寺地拳四朗(BMB)はIBF世界スーパーフライ級王者ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)に挑戦。再起戦で3階級制覇を目指す。

 会見を終え、取材に応じたハーン氏。プロモートを手掛け“バム”の愛称で知られる世界スーパーフライ級3団体統一王者ジェシー・ロドリゲス(米国、帝拳)を持ち出し「バムのために、テラジとガルシアの勝った方と試合を作りたい」と明言。4団体統一戦を描いた。

 バムは23戦全勝(16KO)で、ファンの間では井上との夢の対決を望む声も多い。ハーン氏は「現時点で、世界のボクシングの中で一番ビッグな試合」と強調。「バムはバンタム級に上がってからスーパーバンタム級になる。長期的に考えたい」と展望を広げた。バンタム級にはWBCに井上拓真(大橋)、WBAに堤聖也(角海老宝石)の日本人2人が王座に君臨する。バムとの対戦をめぐり「バンタム級に上がった場合はすぐに王者とやりたい。2人もその話に出る。ただまずはスーパーフライ級の4団体を統一してからバンタム級に挑戦していく」と話した。

 また、同じくプロモートを手がけたジェイミー・マクドネル(英国)、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)の2人が井上に敗れていることにも言及。井上の印象について再度聞かれると「本当に偉大な選手。アフマダリエフは自信を持って勝つと確信していたが立ち上がりのパフォーマンスが良くなった。これはイノウエのクオリティの高さを示している」と称賛した。

 井上はピカソに勝利すれば元世界ヘビー級王者ジョー・ルイス、元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(ともに米国)を抜き、歴代単独トップの世界戦27連勝となる。ハーン氏は「今まで圧倒的な強さを見せてきた」とした一方で「ボクシングにおいて相手の質がすごく大事。(テレンス・)クロフォードもすごい戦績だったがカネロ(サウル・アルバレス)戦まで歴史に響くような対決はなかった。名前がいつまでも残る存在になるには強い相手が必要だ」と指摘した。

 ハーン氏は井上の戦績や対戦相手をめぐって疑問符がつくような口ぶりだったが、井上は来年5月に前WBC&IBF世界バンタム級統一王者の中谷潤人(M.T)とのビッグマッチが計画されている。

 井上が“名を残す”対戦相手に関して「もしかしたらバム、もしくはフェザー級に上がって王者と戦うこと」とし「イノウエは見ていても(現状は)負けるとは思わない。フェザー級に上がって階級の壁に当たるとかそういうことでしか負けることを想像できない」と続けた。

 同興行には、井上、寺地、中谷に加えて今永虎雅(たいが、大橋)、堤麗斗(志成)が出場。日本人選手5人が参戦する。堤の兄・駿斗(志成)も出場予定だったが、練習中に右眼を負傷。眼窩底骨折と診断され欠場することになった。

(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)



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